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「砥ぎ」からはじめる

 一通り最初に持ち込んだ器は仕上げまでいったので何かほかの素材がないか?ということで家の中を探して見つけたのが、息子の小学生の時の作品。
近くの陶芸体験へ行って作った作品だ。
なかなか面白い出来だと大切に使っていたが、少し欠けてしまっていた。このままだとますます広がりそうにも思えたので、ここを金で継いだらもっと良いものになるかもしれない。出来上がりに気付いたらきっと感動するに違いない。

一人ときめいてこっそり持ち出し教室へ出かける。こっそりというのは、そう家人には金継ぎ教室を反対されているからだ。でもきっといい仕上がりになる。その思いの方が勝る。

まずは「砥ぎ」から、かけた表面をきれいに砥ぐ。今度は金継ぎの工程の始まりからなので、これまでの復習のようで、しっかり覚えていきたい。


お教室の先生がプロ級なら生徒さんもプロ級❤️
沖縄のお菓子サーダーアンダーギー

ココ熊本は、いま台湾の大手半導体メーカーTSMC進出でにわかに「バブルですか?」の賑わいとなっている。それにまつわる話としてひとつ、工場で働く掃除のおばちゃんの時給が¥3,000だという話が飛び出た。「ええっ?」とちょっとのけぞったが(私が知る熊本の普通のパートのおばちゃんは時給¥1,000行けばいい方なのだ)、堅実に農業をしている友人が、「何だか変な空気がまん延してるとか?体に悪いとか?」とそんな話に騙されてはいけないと、うわさ話にしか過ぎないが、そういう考え方もあるかとただ単純に驚く自分を少し反省した。

 今日のおやつは、沖縄の本場のサーダーアンダギーをごちそうになり、先生お土産のアップルティーを入れていただく。粉が手に入ったからと沖縄ツアーの面白いお話も含めていただく。とても楽しいひと時。金継ぎ教室なんだけどおやつの時間でもある🤭なんて勝手に思っている生徒は私です。作業に集中しつつも耳を傾ける。いろんなお話が聞けるのは楽しい。最初の工程「砥ぎ」から入り、いろんなお話を聞いて勉強になった教室だった。

金継ぎは、少しづつ作業が進む。少しづつ積み重ねていく作業は、一つ一つの工程を大切にしていく。それは結果次の工程がうまくいくことに繋がる。

それらの一連の工程は、物事の流れに似ているように思う。目の前のことを一生懸命やっていればおのずと道ができてくるような、そんなことにもつながるような気がする。

砥ぎの次はコクソで埋める

さあ、まずは「砥ぎ」から丁寧に、そしてコクソへ。けっして一足飛びにはいかない金継ぎを十分に大切にしようと思った。
ありがとう
2024.2.8


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