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英語力は個性の1つだと思う

近年世界のグローバル化が進み、世界中の人たちと関わる機会が多くなってきています。その中で、世界中の人たちとコミュニケーションを取る際の便利なツールの1つが英語です。私は昔から英語が好きで、学習を続けてきました。1年間ですが、英語圏での滞在経験もあります。その結果、日常会話はある程度出来るようになりました。現在は日本で外国人に囲まれながら仕事をしています。そんな私が時々知人から受ける質問があります。それは、これからの世の中で英語力は必要かという質問です。その質問に対しての答えをこの記事の中で皆さんにシェアしたいと思います。

※なお、知人たちは日本で暮らしていく事を想定していたので、その事を前提条件とします。

英語力の必要性は賛否両論

世の中では、多くの方たちがこれからの世の中で英語力は必要かという事を考え、意見を交わしています。どちらの意見の論拠にも説得力があるものが多く、結論を出すのが難しく感じます。この記事では、私自身が考える両側の意見をお伝えします。

必要(グローバル社会に対応出来ない)

まず、英語力が必要という意見をお伝えします。最も英語力が必要になるのは、仕事面だと思います。現在のグローバル社会においては、海外の企業とビジネスをする事や、インバウンド需要が非常に増えています。海外の企業や外国の方たちとコミュニケーションを取る上で、英語は重要なツールです。もし、日本語しか出来なければ、グローバル社会に対応出来なくなります。

必要(国内需要は減少傾向)

そして、グローバル社会に対応出来なければ、国内需要に頼らざるを得なくなります。しかし、日本の総人口は減少する一方です。以前読んだ河合雅司さんの「未来の年表」という本にこのような記述がありました。

国立社会保障・人口問題研究所の最新推計(2017年4月公表)によると、現在約1億2670万人の日本の総人口は35年後の2053年に9924万人と1億人を割り、約100年後の2115年には5056万人へと半減。200年後には約1380万人、さらに西暦3000年になるとわずか2000人にまで激減すると予測している。

人生100年時代と言われる中で、このデータをすごく身近に感じたのを覚えています。この事に加えて、日本は類を見ない程の超高齢社会なので、日本人の労働人口が激減する事は避けられません。こうした状況の中では、外国企業との協力や外国人消費者に対してのアプローチが重要であると言えます。

必要ない(国内需要は無くならない)

次に英語力は必要ではないという意見をお伝えします。日本で暮らす上では、日本語が話せれば言語の上で困る事はありません。それでは、仕事面でも英語が無くても良い理由をお伝えします。先程は、日本全体としてグローバル社会に対応する為には、英語力が必要という事をお伝えしました。しかし、個人として全員が英語力が必要という事ではありません。日本人の労働人口や消費者数は減少していますが、それでも日本は世界的に見ると経済的に豊かな人たちが多くます。その為、競争率は高まりますが、一部の人たちは日本人のコミュニティだけで十分豊かな生活が送れると考えています。

必要ない(出来るヤツに任せる)

これは英語力に限らない話ですが、それぞれの人がそれぞれの強みを生かして世の中は豊かになっています。例えば、美味しいフランス料理が食べたいと思ったら、自分で作れるように修行をしようと思う人はあまりいないと思います。良いフランス料理屋に行く方が、おそらく賢明な判断でしょう。同様に、海外旅行に行きたくなった時に、必要な移動手段として飛行機や船の免許を取る人はいないでしょう。脳科学の中野信子さんは著書「努力不要論」の中でこのような事を言っています。

出来ない事は、出来る人に任せてしまえば良いのです。出来ない事を出来る人にお願いする為に、言葉は発達したのです。コミュニケーション能力というものですね。このコミュニケーション能力によって、人類全体が大きく発達したのであって、固体で全てをやろうとするのは間違いなのです。出来ない事は、出来るヤツに任せるが人類が辿り着いた正解です。

英語力も例外ではないと思います。英語が出来るのであれば強みにすれば良いと思いますが、出来ないのであれば出来るヤツに任せるが正解だと思います。

必要ない(自動翻訳に任せる)

英語力が無くても生きていける、もう一つの理由は自動翻訳の発達です。現在、自動翻訳の機能は目まぐるしく向上しています。Google翻訳のような文字翻訳だけでなく、ポケトークのような音声翻訳も利用可能です。一昔前はクオリティの低さを揶揄されていましたが、簡単なコミュニケーションを取る上では、ほとんど問題が無くなってきています。仕事面でも、飲食店で接客をする程度であれば、一から英語学習をするよりもデバイスの使い方を学ぶ方が早いでしょう。また、機械翻訳の良い所は複数言語に対応している事です。言語数に関しては、相当優秀な多言語話者でなければ、機械に分があるでしょう。英語が出来るヤツがいないのであれば、自動翻訳に任せるが正解だと思います。

英語力は個性の1つだと思う

これからの世の中で英語力は必要かという質問に対する回答は、英語力が無くても豊かに生きられると思います。私は英語力は個性の1つだと思っています。世間では、これから英語が絶対に必要だという人たちや、英語力が無くても変わらないという人たちが多くいます。私はどちらの意見も極論に思え、違和感を感じていました。ここで、アニメ「モブサイコ100」の中で、超能力が使える主人公に師匠がかけた言葉を紹介します。

俺たちは人とは違う特別な力を生まれ持ったわけだが、決して自分を特別な存在だと勘違いしてはいけない。足が速い人、歌が上手い人、勉強が出来る人、話が面白い人、超能力を使える人、これらに優劣などつけられるか?

このセリフを聞いた時、これと同じように英語力は個性の1つだと思いました。それは他の長所と同じく、多くの人が出来るようになりたいと感じるものですが、無くてもあまり困らないものです。

英語力という個性

今回の記事では、これからの世の中で英語力は必要かというテーマを扱い、英語力は無くても良いとお伝えしました。特に英語学習に面白みを感じない場合は、無理をして学習するのはおすすめしません。なぜなら、英語学習には大きなコストがかかる事に加えて、思うように成長出来ない事もよくあるからです。私自身は英語学習に面白みを感じながら、学習を続けてきました。そして、少しずつ英語力という個性を手に入れました。その結果、その個性を手に入れて良かったと感じる瞬間が沢山あります。その為、英語力は必要ではないと思う反面、少しでも多くの方にその良さを感じて頂けたら良いと思っています。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。これからも良いコンテンツが提供できるように、頑張ります! サポートして頂けたら、自分へのご褒美にコンビニでアイスでも買おうと思います^^