英語の発音が良くなりたい人のためのnote　「sing」の発音方法

私は英語の発音が好きです。中学一年生の英語の授業でその「かっこよさ」に魅了されて以来、ネイティブスピーカーのような発音を目指してきました。しかし、日本で生まれ育った私にとってそれは簡単な事ではなく、苦労を重ねながら少しずつ自身の英語の発音を改善してきました。

そんな私が「英語の発音が良くなるためのちょっとしたコツ」をお伝えします。私と同じように英語の発音を「かっこいい」と感じる方たちに届けば幸いです。

※英語は国や地域によって発音が異なりますが、私が学んできた北米英語に基づいてお伝えします。また、より多くの方に理解して頂きたいので、発音記号ではなくカタカナを使用して説明しています。

「sing」の発音方法

今回紹介する英単語は「sing ＝ 歌う」です。「sing」はカタカナ言葉で使われる事は多くありませんが、日本人に馴染みのある言葉です。しかし、英語でこの言葉を正しく発音出来ている人は少ないので、ご紹介します。

日本語　sing ＝ シング
英語　　sing ＝ スィンク゜

※太字の部分を強く発音する

日本語にはもともと「スィ」という音が存在しません。その為、代わりに「シ」の音を使い「シング」と発音します。

しかし、今回のポイントはそこではありません！

文字が小さくわかりづらいかもしれませんが、英語の発音では語尾が「ク゜」となっています。濁音の「゛」ではなく、半濁音の「゜」です。この表記は見た事がない人がほとんどだと思いますので、順を追ってご説明します。

鼻濁音

皆さんは日本語に「鼻濁音」と呼ばれる音が存在するのをご存じでしょうか。

鼻濁音とは「ガギグゲゴ」などの濁音を、鼻にかけて発音する音です。主にアナウンサーなどが用いる発音で、通常の濁音よりも優しい印象になります。

正しい発音については、こちらの動画をご覧下さい。（https://www.youtube.com/watch?v=TOnHkInQRO4）

鼻濁音の「カ゜キ゜ク゜ケ゜コ゜」は、アルファベットで「ng」を使って表記しますが、文字通り「n」と「g」の間のような音です。

日本語　sing ＝ シング
英語　　sing ＝ スィンク゜

このように、singの英語の発音は鼻濁音を使って発音します。

応用編

singの発音が出来るようになったら、他の英単語の発音も出来るようになります。

king ＝ 王様　　　ring ＝ 指輪　　　walking ＝ 歩いている

これらの英単語の発音も、鼻濁音を使って発音します。

king ＝ キンク゜　　ring ＝ リンク゜　　walking ＝ ウォーキンク゜

スペルが「ng」なっている場合は、基本的に鼻濁音で発音します。その為、動詞の「ing形」の語尾も鼻濁音で発音します。

※「finger」は例外で、通常の濁音を使い「フィンガー」と発音します。

日本の伝統的な演歌や歌舞伎では鼻濁音が使用されていて、東北地方では現在でも日常的に使用されているそうです。

今回ご紹介した「sing」。鼻濁音を使用して発音出来れば、皆さんの英語の発音は1レベルアップです！