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【社会人のための】困ったときの虎の巻

こんにちは。ITコンサルタントのKei(ケイ)です。
いきなりですが、質問です。

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あなたは大学院生です。入学初日に教授から下記の依頼を受けました。
教授の依頼に応えることができますか?

「852nmECDLの波長を±5MHzに安定化させる装置を作りなさい」
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その道の専門家ではない限り、何を言っているのか分かりませんよね。
(十云年前に私が言われたセリフですが、私も当時は戸惑いました・・)

しかし、仕事を進めていくと、上司から指示をもらったはいいものの、「自分はなにをどうすればいいのか訳が分からなくなった」という経験はありませんか?

本記事では、学生・社会人という立場、営業・開発といった職種に関係なく
「自分はなにをどうすればいいのか訳が分からなくなった」時にどうすればいいのか。
この方法をシェアしたいと思います。

わけわかめな状況に陥ったとき

「仕事を受けたけど、何をどうすればいいのか全くわからない!どうする?どうする?」って時に、まずはその時の足掛かりとして私が常に実施している「4つの方法」を紹介します。

仕事で使う4つのメソッド

なにを当たり前のことを?と思いました?
上記は小学生でもわかるような当たり前の行動を記載していますが、経験上、仕事の8割は上記のメソッドで片付きます。

わけわかめな状況に陥ったとき ~①整理する~

依頼を受けて、「何を言っているかわからないけど、とりあえず手を動かそう」と思ったことありませんか?
もしそうだとしたら、その習慣は今すぐやめましょう。
無駄な作業を行い、余計時間がかかってしまいます。
いったん立ち止まって下記の言葉を思い出してください。

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手を動かす前に、自分は何が分かっていて、何が分かっていないのか、これをまず「整理」します。
(本来の「無知の知」とは使い方が違いますが、そこはご容赦を・・)

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上記の図に記載しているように、「自分は日本語が理解できる」から始めてください。
馬鹿にしているように思われる方もいるかもしれませんが、例えばITでは、システムのエラーメッセージ(ここがおかしいよって教えてくれるもの)は英語で記載されているものがとても多いです。
ですが、本当に重要な個所は日本語で書かれる場合もあります。

以前、新人教育を担当した際に、新人から「エラーの意味が分かりません」と助けを求められたことがありました。
確かに英語でずらーっとエラーメッセージが出ていましたが重要な部分は日本語で記載されていました。
その子は、大量の英語を目の前にしてフリーズしていまい、「わけわかめな状態」になっていたのです。

このように、実はわかる部分があるのに、パニックで思考が停止してしまう場面が往々にして見られます。

まずは落ち着いて、「わかる事」、「わからない事」を整理しましょう。

「わからない事」が明確になったら、じゃぁそれを「わかるため」にはどうしたらいいのかというステップに進めばよいことになります。

考える_調べる_聞く

わけわかめな状況に陥ったとき ~②考える~

一生懸命考えているのに、先輩の質問に答えられなくて、「馬鹿なの?死ぬの?」って言われることよくありますよね!(コンサル業界では・・・)
でもそれってホントに「考えて」ました?考えるって何だろう?ということを深堀しましょう。

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私は、仕事の上で「考える」という行為を上記のように定義しています。

まず、一番大事なことが「考える」とは「手段を抽出する作業」であること。
冒頭の例だと「ECDL」が何かわからないのに、「ECDLってなんだろう?」って「考え」ても答えなんか出るわけないですよね?
※ちなみに「ECDL」とは半導体レーザのことです。ちなみに。

そして、今自分の仕事の「目的」は何か?
その目的を達成するための「ゴール」はどうなればよいのか?
そもそも何かしらの「前提」はあるのか?

これらを意識しながら下記の状態にもっていってみてください。

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まずは「GOOD!」の状態にならないと仕事は進みません。
そこがスタートラインで、よくあるMECEやロジックツリー、フレームワーク等は「考える」サポートツールとして使います。
現時点でそれらのツールの説明は割愛します。(ググったうえで「無知の知」を活用しましょう)

わけわかめな状況に陥ったとき ~③調べる~

整理して分からないとこが分かりました。
考えてみたらその分からないことを解決するためには「知識」が必要でした。
となったら、考えるのをやめて「調べる」フェーズに移行しましょう。

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次の「聞く」とセットで考える行動です。
「調べる」のか「聞く」のかは、「その行為で発生したアウトプットの価値が、実際のお金と釣り合っているのか」を意識する必要があります。
※「アウトプットの価値とお金のつり合い」の例は、次の「聞く」に記載しています。

学生のうちは理解しにくいかもしれませんが、多くの場合、仕事中の自分の行動は1分・1秒に「お金」が発生しています。
自分の所属している会社もしくは利害関係者に対して、どの行動が最も無駄がないか、それを常に頭に入れておく必要があります。

従って、ただ漫然と「調べる」のではなく、今調べたいことは一般的なものなのか、それとも自分の仕事独自のものなのかを判断し、前者であればインターネット、後者であれば社内資料で調べる等、より効率的な調べ方を意識しながら行いましょう。

ちなみにこの効率的な調べ方を意識する行為も「考える」行為であり、
例えば
  前提:今調べたいことは与えられた業務独自の事象
  目的:調べたいことの意味を理解する
  ゴール:調べたいことの詳細な情報を取得する
         ↓
  手段:社内資料を漁ってみる
という感じで「考える」ことになります。

わけわかめな状況に陥ったとき ~④聞く~

新人の場合「自分で考えてから聞いて!」とかって言われがちかもしれませんが、それってホントでしょうか?
仕事を進めるために聞くほうがハッピーになるんだったらがんがん聞いちゃってよいと思ってます。

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先ほどの「調べる」との違いは、「聞く相手のお金」も発生していることです。

偉い人はたいていの場合「単価」が自分より高いです。
あなたの1時間が2000円でも、相手の1時間は2万円かもしれません。
もし同じ2000円でも二人で1時間4000円必要で、会社(もしくはお客様)はその金額を支払っています。
「聞く」とはそのような行為であることを念頭に入れましょう。

逆に相手に聞けば10秒でわかることを自分では1時間かかるなど、聞いた方が会社やお客様がハッピーになる事も多々あります。
(このファイルってどこに置いてあるかわかりますか?等)

上記のように「特定のファイルの場所を見つける」という行為(アウトプット)が、自分の単価2000円と釣り合うかというと、感覚的にも釣り合わないですよね。
それを知っている人が10秒で教えて、計数十円というようなイメージではないでしょうか。

働いていて、「自分のアウトプットに実際いくらの価値があるのか」というのは正直わからないと思います。
ですが、「調べる」にしろ「聞く」にしろ、「自分の行動にはお金がかかっている」ということを意識することは非常に大事です。
この意識を持つと、働き方への姿勢が変わり、より質が高く効率的な仕事が出来るようになります。

まとめ

わけわかめな状態になったら

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これで大抵何とかなります。
もちろん、各メソッド、特に②~④にはより効果的に行う様々な手法・ツールがあり、それをマスターすることも重要です。
ですが、「仕事」とは結局この4つのメソッドで解決できること、特に仕事に慣れないうちは「①整理する」が重要かつ有用な方法であることを覚え、実践すると、いわゆる「デキル人」に近づきますので、ぜひ活用してください!

最後に

仕事には業種や職種により様々なタスクが存在します。

ですが、「基本的な仕事のやり方」というものは共通していると個人的に考えています。

今回は「仕事に手を付ける前に最初にやる事」をシャアさせていただきました。

この考え方で、「仕事辛いなーわからないなー」と思っている方が、「仕事って意外と簡単じゃん!」と一人でも思っていただけると嬉しいです。

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https://twitter.com/Kei_basic_skill

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