ChatGPTで「アイデアづくりの概念」が変わる
アイデアづくりは、生成AI(ChatGPTなど)の能力を活かせる分野です。
生成AIを活用することで、アイデアづくりにおける人の役割をより高度なものに移行することができます。
この記事では、生成AIを「アイデアづくりのコンサルティング」に使うことで気づいたこと、価値観が変化したことをご紹介します。
私の仕事
私の仕事は、技術コンサルティングです。
商品企画や研究開発など、新しいアイデアが求められる職場で、アイデアづくりのお手伝いをしています。
具体的には、新しい価値を生み出す新商品のアイデアや、研究開発上の問題を解決するアイデアをつくり出すことを支援しています。
アイデアづくりでは、生成AI(ChatGPTなど)を活用しています。
生成AIの持つ幅広い知識や情報を使って、新たな視点からアイデアを生成させます。
その結果、効率的かつ創造的に、画期的なアイデアを生み出すことができます。
この記事では、生成AIをコンサルティングに使うことで気づいたこと、価値観が変化したことをご紹介したいと思います。
気づいたこと
生成AI(ChatGPTなど)を使いこなすことができれば、知的生産性を大きく向上させることができます。
知的生産性とは「オフィスなどで知的な成果を生み出す効率」のことです。
生成AIの持つ幅広い知識や情報を活用すれば、より効率的かつ創造的に仕事を行うことができます。その結果、仕事の知的生産性が向上します。
特にアイデアづくりは、生成AIの能力を活かせる分野です。
ChatGPTなどの生成AIの登場により、従来のアイデアづくりの概念が大きく変化していくと思います。
価値観が変化したこと
価値観とは「何に価値があるか?」に関する考え方です。
アイデアづくりにおいて「何に価値を見出すのか」という価値観が、生成AIを活用することで大きく変化します。
ChatGPTなどの生成AIを活用することで、アイデアづくりにおける人の役割をより高度なものに移行することができます。
「人の役割をより高度なものに移行する」とは、具体的にはどういうことでしょうか?
常識をくつがえすアイデアづくりを行うための逆常識シンキングを例にして説明します。
逆常識シンキングでは、次の4ステップを通して常識をくつがえすアイデアと実現手段をつくります。
ステップ1 顧客の常識を探す
ステップ2 逆常識をつくる
ステップ3 アイデアを考える
ステップ4 実現手段を考える
(※ 逆常識シンキングは、逆設定法をベースにした思考法です)
人が行う逆常識シンキングでは、4ステップ全てを人の頭脳で考えます。
それに対して、生成AIを使った「AI-逆常識シンキング」では、4ステップの担当は次のようになります。
AI-逆常識シンキング
ステップ1 顧客の常識を探す ← 生成AI
ステップ2 逆常識をつくる ← 人
ステップ3 アイデアを考える ← 生成AI
ステップ4 実現手段を考える ← 生成AI
AI-逆常識シンキングでは、人が行う作業はステップ2「逆常識をつくる」だけになります。
「逆常識をつくる」作業は、重要でおもしろい作業です。逆常識をどのようにつくるかで、アイデアの質が決まるからです。
残りの「ステップ1、3、4」は、全て生成AIが担当します。
ステップ1「顧客の常識を探す」ステップ3「アイデアを考える」 ステップ4「実現手段を考える」は、難しくて時間のかかる作業です。
つまりAI-逆常識シンキングでは「重要でおもしろい作業」は人が行い「難しくて時間のかかる作業」は生成AIが行います。
AI-逆常識シンキングでは「人+生成AI」のコラボにより、アウトプット(常識をくつがえすアイデア、実現手段)をつくり出します。
「人+生成AI」のコラボ
「人+生成AI」のコラボレーションでの役割は次のようになります。
人:操縦士 ← 人が中心
AI:副操縦士 ← AIがアシスト
アイデアや実現手段を考える「難しくて時間のかかる作業」は生成AIが行います。でも、AI-逆常識シンキングの操縦士は人です。
人が中心となって全体をコントロールすることで、アウトプット(常識をくつがえすアイデア、実現手段)をつくり出します。
このようにAI-逆常識シンキングでは、アイデアづくりにおける人の役割がより高度なものに移行しています。
価値観の変化
アイデアづくりでの「何に価値を見出すのか」という価値観が、生成AIを活用することで大きく変化します。
従来の(人の頭脳による)アイデアづくりでは、アイデアを考える(頑張ってひねり出す)ことに重点が置かれました。
「アイデアづくり」ですから、それは当然です。また頑張って優れたアイデアをつくることで達成感が得られます。
しかし、そのためには多くの時間と労力が必要です。さらには、時間と労力を費やしたからといって、必ずしも良い成果(優れたアイデア)が得られるとは限りません。
AI-逆常識シンキングでは、人が中心となって全体をコントロールすることで、優れたアウトプット(常識をくつがえすアイデア、実現手段)をつくり出します。
そこではアイデアや実現手段を考える「難しくて時間のかかる作業」は、生成AIが幅広い知識や情報を使って行います。その結果、効率的かつ創造的に優れたアウトプットをつくり出すことができます。
AI-逆常識シンキングでは「優れたアウトプット(常識をくつがえすアイデア、実現手段)が得られるか?」は、人のコントロール次第です。
AI-逆常識シンキングを行う(体験する)ことで、アイデアづくりでの価値を見出す点が「アイデアを考える」ことから「全体をコントロールする」ことへと変化していくと感じました。
最後に、AI-逆常識シンキングのベネフィットをご紹介します。
AI-逆常識シンキングのベネフィット
ベネフィットとは、利益、恩恵(プラスの影響)のことです。例えば「製品やサービスから得られる利益、価値」といった意味で使われます。
AI-逆常識シンキングからは、次のような「ベネフィット(利益、価値)」が得られます。
従来のアイデアづくりでは大変な作業を、生成AIにより短時間で高精度に行える
難しい問題の解決アイデアが得られる
どんな難しい逆常識でも、それを実現するアイデアが生成される
専門外の分野の知識を使ったアイデアが得られる
(AI使用者の)専門外の分野の知識を使って、使用者の観点以外からのアイデア、実現手段が生成される
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関連書籍
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