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介護の話2 -困ったときに頼れるものは情報と行政-

通院でいざとなったら介護タクシーと民間救急車

119でお願いをすることができる救急車ですが、これは本当に緊急の場合に使われるものであるため、なんでもかんでも呼んではいけないものなのは皆様もご存じかと思います。通常の通院にはもちろん使うことはできません。
そこでいざという時に助けてもらえるのが介護タクシー民間救急車の存在です。

介護タクシーや民間救急車は国や都道府県などの公的機関ではなく、民間の機関が行っているもので、有料のサービスとなっています。
119の救急車と違うのは、緊急事態ではなくても病院までの送迎を行ってもらえるところ。
場合によっては保険も使えることがあるようですが…基本的には自費と思っていいもしれません。
個人差があるため、この辺りのことは包括支援センターやケアマネさんなど詳しい方に確認が必要かと思います。
ただ通院に使うものなので、確定申告で医療費控除のときに申請はできるはずですので必ず領収書はとっておきましょう。

ほぼ通常のタクシーと変わらないけど運転手さんが介護関係の資格を有していて、何かあった際に安心な介護タクシーから、
ワゴンタイプで救急車のように中が広くとられていて、車いすごと乗ることができるもの(民間救急車)まで複数のタイプがあるようです。
通常のタクシータイプとあまり変わらないものは、目立った介助をしてもらうことはない代わりに料金は通常のタクシーと同じことが多いのに対して、民間救急車は介助を行ってもらえるため、料金が高くなります。

事前予約をしておくところが大半なので、当日連絡をしても断られることも多いのですが、当日になって介護される側が普通の方法での通院を拒むなどの問題で急に民間救急車が必要になることもあります。
どこへ連絡しても断られる、だけど病院に行かなければならない…とそんな時は頼るべきところに頼りましょう。
東京ですとこちらが力になってくれます。

東京民間救急コールセンター
https://www.tokyo-bousai.or.jp/tokyo-callcenter/

平日の9時から17時でしたらオペレーターさんが対応をしてくれます。
それ以外の時間は案内が自動で流れるだけのようですので、困っているときはオペレーターさんにご対応いただける時間に電話をするのが良いと思います。

ネットで探したりした業者さんには全て断られたのに、ここに連絡をしたらすぐに来てくれる業者さんを探してもらえて、事なきを得た経験があります。
本来ならもっと前から予約をしておくべきだったのでしょうが、私の母の場合は毎日言っていることが違うという状況だったことと、第三者が来ないと私の言うことは全く聞かないという状況(家族だと甘えるからダメなことが多いと後で聞きました)だったため、1度こちらに緊急でお願いをしたことがあります。
何があるかはわかりませんので、知っていて損はないです。

実はこのコールセンターの存在を知ったのは介護が始まるずっと前でした。
自分が体調不良で病院にかかったときに置いてあったチラシにここの情報が載っていたのです。
私は一人暮らしのため、自分がもし何か困ったときはお願いしようかな~くらいの気持ちで覚えていたものが今回とても役に立ちました。
常日頃から使えそうだな~と思うものがあったら頭の片隅に置いておくと、いざというときに記憶から掘り起こされるので、なんでも自分には関係ないとは思わないほうが良いかと思います。
世の中どんな知識が役に立つかなんて事前にはわかりませんから。

私は東京在住なので東京のサービスしかご紹介をしませんでしたが、他の地域でもそういうサービスがあるか、あるならばどういう風に利用をすることができるのかをあらかじめ調べておくと慌てないで済むと思います。
他の地域のサービスに関しては現地にいないため「今」をリアルタイムで知ることができず、いい加減な情報を流すわけにはいかないと思いましたので割愛をさせていただきます。ご理解ください。

国や行政という強い存在

強い存在と書きましたが、国や行政が圧倒的権力で全てをなぎ倒す!…というようなことは全くありません。
ですが今までたくさんの人(国民全員が対象ですから母数はとんでもないものです)から相談を受けているからこそ、こういった状況ではこういうものが必要でそのためにはこの委託先だ、という知識や経験の部分が桁違いなのです。
また、国や行政というものが間に入ると、個人で相談をしたときとは違い、急に親切になる機関も悲しいかなあったことは事実です。
後ろ盾の大事さを仕事以外でも思い知ることになるとは、世の中やはり弱肉強食。
名前などは出しませんが、病院などでも対応がひどいところもありました。

相談をする機関はどこかにはあるはず

悩み始めると視野が狭くなりがちで、その時には頭が回らないことも多いかもしれません。
だからこそ、まだ余裕があるうちに少しだけでも情報を仕入れておくことが大事です。
こういう時はどうすればいいのかな?という疑問がでてきたら相談に行きましょう。
相談もどこへいけばいいのかわからないときはとりあえずお役所へ。
たとえすぐに解決する答えが得られなくても、ただずっと悩んでいるよりは行動したほうが、心もすっきりすると思います。
頼れるところは頼りましょう。
介護者が倒れてしまってはどうにもならなくなるのですから。

次は施設についてのことを少し書こうかと思います。

拙い文章を読んでくださりありがとうございました。
また次回も読んでいただけたら幸いです。

よろしくお願いいたします!

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