日本語に飢えているという話

画像は日本っぽいものなんだろう、と探しているときに見つけました。みんな大好き富岳三十六景。

前回の記事でノートを書くことが気晴らしになる、という話を書きましたが、もうちょっと話せることがあるなと思ったので若干掘り下げてみます。

私は現在、アメリカ中部の田舎町にある大学でポスドクをしています。海外ポスドクをしている人のブログなどをちょいちょい読んでいると、同じ場所で働いている日本人ポスドクと皆さんよく交流しているなぁ…という印象です。

が、私は現在、学内では学部生を含めても恐らく唯一の日本人です(交換留学生が7人くらい3月下旬に来たらしいですが、コロナの蔓延により4月上旬に帰国されていました)。なので、日本人との交流が皆無。日本にいる知り合いと電話することはありますが、それも長くても一日に2時間程度。となると、ほとんど日本語に接することがありません。

その結果、日本語にひたすら飢える、という現象が起き始めました笑。

具体的にどんな感じだったのか書いていきます。

Youtubeずっと聞いている

最初に変だなと思ったのがこれ。日本にいたときは動画サイトもテレビも全然見てませんでした。アメリカに来て一ヵ月目くらいで、たしか、料理の作り方を調べようとしたら、youtubeのある番組がヒットしました。それ以降、料理番組を見るようになったのですが…気づいたらご飯食べながらとかも見ているようになってしまいました。最初は一人暮らしで寂しいからかな、と考えていたのですが…どうやら違ったようです笑。内容などは関係なく、誰かがしゃべっている番組をひたすら再生していました。

トップページに出てくるおすすめ動画を改めて調べたところ、現在は車中泊用に車を自分で改良する人の番組でした。全くやる予定はないけど見ていて面白かったです。非常に工夫されていて、関心してしまいました。

TVerを週末に見るようになった

これも上と一緒ですよね。日本ではテレビほとんど見ていなかったのに…。TVerは海外からも見れて本当に助かります。何故かアメリカに来てからマツコ・デラックスさんのファンになりました笑。マツコ会議とマツコの知らない世界と夜の巷を徘徊するとかりそめ天国を毎週見ています。しかも、聞き流しているのではなく、テレビの正面に座ってちゃんと見ています。暇なのかな…。

本当はNHKオンデマンドで番組を購入したかったのですが、どうやら海外からだと購入しても見れないらしいという噂を聞いて断念しました。やっぱりNHKのドキュメンタリーはすごいですよ。せっかく皆から視聴料を徴収しているのだから、こういう、一般受けはしないけどひたすらマニアックなドキュメンタリーを作り続けてほしいと思います。…まぁ今は見る手段がないんですけどねー。

NHK worldという海外向けの番組を見てみたことはあるのですが…英語なんですよね笑。ちょっと見てやめてしまいました。

海外でNHK見れるようになればいいのに…せめてオンデマンドだけでも。ちなみにAmazonビデオも見れません。見たかったらAmazon.comでプライム会員になる必要があります。が、Amazon.co.jpとAmazon.comのプライムビデオは見られる番組が違うのでどっちみち日本の番組は見れません。

Netflixでアニメを見るようになった

Netflixは全世界どこにいても見れます。素晴らしい!でもやはり著作権の関係なのか日本の作品は見れなくなっているものもあります。きっとその分アメリカの作品が増えているんでしょうね。

私は昔からどうも日本の実写ドラマ・映画が苦手でした。日本人ってあんまり人前で感情むき出しにしないじゃないですか。それなのにドラマですっごく怒ったり泣きわめいたりしてる人見るのがどうも違和感で集中できなくなるといいますか。なので昔は見るとしたら洋画かアニメです。

で、最近洋画よりもアニメを見る割合が増え続けております。こっちに来てから初めてエヴァンゲリオンを見ました。学部生の時からこれは必修科目だから見るように、といろんな人に薦められてきましたが、何故か手を出さずにいました。

思っていたよりも断然複雑で面白いお話でした。…最後、映画版に続くことを知らずにいて混乱しましたが。「おめでとう」「おめでとう」「ありがとう」…え?終わりなの?え??本当に??みたいな笑。

でもNetflixもいいドキュメンタリーがけっこうありますよね。今度ちゃんと感想を記事として書きたいと考えています。

新聞記事を舐めるように読むようになった

我が家では以前から紙媒体と電子媒体で新聞をとっています。学生の時から行きの電車の中では新聞を読んでいたのですが、その読む量が上がりました。本当に隅から隅まで。

東京都内の新規感染者295人、大変だなと思うべきなのですが、こちらの被害がやばすぎるので日本は全然大丈夫なんじゃないかと思ってしまっています…。人口って日本とアメリカで3倍くらいしか違わないはずなんだけどな…。どちらも早く収まるといいですね。

おまけ:読書は?

ここまで日本語に飢えているのになぜ日本の本を読まないのか、という話なのですが…読み始めたら止まらなくなるのが目に見えているからです。

小学生の頃から読書好きで、高校大学は年間100冊以上は普通に読んでいました。これ、一般的には褒められることなのかもしれませんが、私の場合は全然状況が違うのです。本を読み始めたら、やらないといけない何かがあっても、絶対に読み終わるまで止まらないのです。明日早いから早く寝ないと、という時も「途中でやめて早く寝よう」とはならずに「早く読み終えて寝ないと」という思考になります。そのくせ読み始めたのが夜10時だったりするのでまぁ早く寝れる訳もなく…。研究室入ってやらないといけないことが増えたにもかからわず、やはり一回本を読み始めると読み終わるまで止まらない、ということが続きました。その結果、一切の本を読まないという結論に至りました。論文読まないといけないしね。

たまに読み始めるとやっぱり止まらなくて、しかも一回読み終わってももう一度最初からとか、気に入った場所をひたすらよんでいるということをし続けてしまいます。ほかの人に介入してもらってむりやり読むのを中断しないといけなくて…なんか書いていて症状と対処法が中毒みたいだなと思いました。健全に生きたい。


この話題だったらさらっと書けるかなと思って書き始めたのに、終わってみたら過去最長の記事になってしまいました…。

短く読みやすい文章を目指しているのですが、なかなか難しいものですね。


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