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【第9回】 日常に潜むマルチタスクの誘惑
keiです。これまで事業立ち上げの知識やノウハウに関して、大半執筆していきました。今回は若干思考を変えて、マルチタスクという作業法について紹介します。
結論、マルチタスクは効率も悪ければ、幸福度を下げるため、マルチタスクに飲み込まれないよう注意しましょう。
1. マルチタスクとは
マルチタスクは、複数の作業を同時に行おうとする、作業方法を指します。電話しながら作業する、スマホを見ながら会話するといった「ながら〇〇」とも言われます。ビジネス界隈でマルチタスクと聞くと、なんだかパフォーマンスが高く聞こえませんか?
しかし、マルチタスクは非効率な作業方法なんです。
2. なぜマルチタスクが非効率なのか
マルチタスクの場面では、人間の脳は複数のことを思考しているように思われますが、実際には1つ1つのことを交互に考えているにすぎないのです。その原因は、人間の脳にあり、2つのことを同時に考えられるほど賢くはありません。
2つのことをいったりきたり思考するため、集中量の散漫はもちろん、生産効率も半分になると言われています。つまり1時間の作業は2時間かかり、3時間かけたライティングも1.5時間無駄に作業していたと言えます。一見マルチタスクと聞くと同時に作業し、カッコよく見えますが、実は非生産的だったのです。
3. マルチタスクによる損失とは
マルチタスクの損失は上記で挙げた効率、時間以外に幸福度も下げてしまいます。
作業にかかる時間が長くなる→1日が薄く感じる→幸福度が低くなる
作業にかかる時間が長くなる→やりたいことができなくなる→幸福度が低くなる
作業の質が悪くなる→達成感を感じれなくなる→幸福度が低くなる
作業の質が悪くなる→成果が出てこなくなる→幸福度が低くなる
といういくつもの不幸パターンを網羅しています。特に仕事中や作業中にマルチタスクをしてしまうと、1日にかける時間も多いため、不幸への第一歩を勢いよく踏み出していることになります。
そして、仕事中、作業中は別にマルチタスクじゃないという方へ、
日常生活でマルチタスクしていませんか?
たとえば、スマホを見ながら食事する、本を見ながらテレビを眺める。といったことしていませんか?私の場合は、高校時代、Youtube見ながらご飯を食べるということを楽しみにしていました。
だらけて良い時間なら何をしてもいい、制限してストレスかかる方がマイナスだ。という人の気持ちは深くわかります。私もその1人でした。
しかし、もっと楽しめる、ストレスから開放される方法があったのです。
それがマルチタスクをやめるということです。
マルチタスクをしていると2つのことを一変に楽しもうとします。Youtubeを見て、情報を手に入れながら、ご飯を食べる。ご飯時間にインプットもできて最高と思っていませんでしたか?しかし、マルチタスクは集中力を散漫させる作業方法です。マルチタスクをすることで、満足感も下がってしまうのです。いくら時間短縮になったと言えど、集中力も満足感も失ってはマイナスです。
Youtubeを見る→インプットする
ご飯を食べる→食欲を満たす
の両方の力が半減します。そのため、中途半端なインプットしかできず、食欲も満たされず、食べ過ぎにも繋がります。
Youtubeを見る→好きなアイドルを見て癒される
ご飯を食べる→食欲を満たす
でも全く同じです。癒されたと思ったのに、すぐ癒しは飛んでいきます、覚えてないので。ご飯はもちろん食べ過ぎてしまいます。
ここまで削ってマルチタスクをしたいと思いますか?まだ思わないですかね、では次にマルチタスクの逆、シングルタスクをするとどうなるか解説します。
4. シングルタスクとは
シングルタスクは、1つの作業をすることです。1つの作業に集中し、1つのこと以外考えないという手法です。
人間の脳は、シングルタスクつまり1つのことについて思考するよう設計されているため、シングルタスクの方が身体的に合っていると言えます。
5. シングルタスクをするとどうなるのか
結論、幸せになります。だんだん宗教チックになってきましたね。でも理解できることだと思います。
シングルタスクはマルチタスクの2倍生産効率が上がり、集中力が持続します。(マルチタスクが半減なので、シングルタスクは2倍になります。)
そのため、最初に挙げた例でいうと、
作業にかかる時間が短くなる→1日が濃く感じる→幸福度が高くなる
作業にかかる時間が短くなる→やりたいことができる→幸福度が高くなる
作業の質が良くなる→達成感を感じられる→幸福度が高くなる
作業の質が良くなる→成果が出る→幸福度が高くなる
という幸福パターンを網羅するようになります。作業に関する時間は短くなる、質は高くなるなんて幸福度上がりますよね。シングルタスクでできた時間を、睡眠、運動に当てるとさらにマインドフルネスが上がります。
また、マルチタスクで例にあげた、Youtubeを見ながらご飯を食べるというのも、シングルタスクで考えましょう。Youtubeを見た後、ご飯を食べるに変えます。
Youtubeを見る→インプットする
ご飯を食べる→食欲を満たす
どちらも100%のクオリティで手にしています。インプットは次の日にたっても覚えているでしょう。食欲に関しても、食べるということに集中すれば、味覚への集中が散漫せず美味しく感じる、食欲を敏感に感じるため食べすぎることもありません。
Youtubeを見る→好きなアイドルを見て癒される
ご飯を食べる→食欲を満たす
上記も同様で、アイドルに100%癒されます。マルチタスクでアイドルを見ると癒しを求めてか、次々動画が見たくなってしまい、結局満たされなくなります。
日常生活でもここまで、深く考えると馬鹿にできないですよね。
実際半年以上、日常生活でシングルタスクを続けている私にとっては、幸福度は間違えいなく上がったと言えます。1つ1つのインプットが定着していますし、アイドルの笑顔も簡単に忘れはしません。
6. シングルタスクをどうすれば達成できるのか
スマホに情報があふれ、人々の隙間時間はだんだん無くなってきました。その延長で日常生活でマルチタスクをするということに陥っているのが現代社会です。
そんな、洗脳されたマルチタスク脳からどうやってシングルタスク脳へ変えるのか、それは、1つの作業を始めるまで、次の作業をしないということです。
はい、無理です。とは言わないでください。確かに最初は難しいかもしれません。ただ1回で良いので何も見ず、ご飯を食べてみてください。
なぜか美味しく思える、なぜかすぐお腹がいっぱいになるということが体感できます。理由は、ご飯に食べるということに、脳が集中しているからです。この体感を得れば、少しはシングルタスクに興味が出るかもしれません。
私の場合は何か作業をする前、宣言するようにしています。
「Noteを書こうか」
「ご飯作ろうか」
と変人のようですが、意識しないとすぐマルチタスク(スマホを触る)という行動に出るため、抑止するために宣言しています。
また時間で縛ってみるのも良いでしょう。この作業に3時間かかる場合、1時間区切りでシングルタスクを切り替えてみましょう。最もやってはいけないことは、〇〇しながら3時間続けてしまうことです。パフォーマンスは落ちますし、3時間では終わっていないでしょう。
7. 最後に
マルチタスクは幸福度を下げます。
シングルタスクは幸福度を上げます。
1つ1つ大切にこなす方がパフォーマンスは高く、時間も短くなります。もし疑っている方がいれば、タイマーで計測してみてください。「あ、たしかに」と気づいてくれと思います。
今回は、少し思考を変えた話題でしたが、学べたでしょうか?今回の話は、2冊の本を参考に、半年ほど試した私の経験談になります。
ご愛読ありがとうございました。
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