仁淀川エリアの沈下橋を6本と撮り方を勝手に紹介する
さてさて、214日日記もいつの間にやらストップしてしまい、一時休業状態な中、ちょっと書きたい事ができたので書いてみた。
その内容は、
公開を来月に控えた細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』に出てくる”沈下橋(映画内以外も含む)”の紹介と写真の撮り方をまとめたい
と言うのも、映画公開が決まり聖地巡礼が考えらるので、その前に予告編からここが聖地かも!というのを紹介したいなぁと思った。それと同時に、舞台となった仁淀川エリアに沈下橋が6本あることを知った。そこで
・”橋”に焦点を当てた記事はいいかも&聖地巡礼で写真を撮りつつ仁淀川を満喫してほしい!
・自分は写真が好き。なので、「こんな風に撮ったらいいかもよ?」を伝えたい
と思い、今回の記事を書くことにした。
ということで、現地へ自分で赴き撮ってきた写真と共に紹介していく。
先に言っておくが、趣味で撮ってるだけの素人なので、ちょっと真似てみようかな!って思えてもらえたらいいなぁ〜くらいの気持ちで書いているので悪しからず。
1.沈下橋ってなに?
そもそも沈下橋ってなに?って方も居ると思うので、まずはそれの説明から。
「橋」と聞くと川を挟んだ地域や、海を跨いだ県同士など繋ぐための構造物で、一般的には高い場所に掛かっているイメージだ。
だが、仁淀川を流れる橋にはどれも「沈下」とついている。え、沈むの?大丈夫?と思うだろうが心配無用。
沈下橋は、低水路・低水敷と呼ばれる普段水が流れているところだけに架橋され、また床板も河川敷・高水敷の土地と同じ程度の高さとなっていて、低水位の状態では橋として使えるものの増水時には水面下に沈んでしまう橋のことをいう。
(Wikipediaより引用)
引用させてもらったが、正にこの通りで普段は通常の橋として通行可能だが、雨等による増水時は水面と同等もしくは水面下に沈んでいるため通行不可となっている。つまり増水時に沈んでしまう橋のことを「沈下橋」と言うのである。
また、特徴として欄干が無いことがあげられる(あってもかなり低い)。と言うのも、増水によって橋が水中に沈下することを想定してるので、欄干があると
・流木等が引っ掛かり橋が壊れる
・引っ掛かったことで水の流れが悪くなり最悪の場合洪水になってしまう
といったことが起きてしまう可能性がある。なので、こういったことを防ぐ為に敢えてつけていないのである。
まとめると、沈下橋とは
・増水時には水面と同等or水面下に沈む橋
・橋が壊れるのを防ぐため、欄干がついてない橋
説明はこれくらいにして、今から仁淀川に架かる6つの橋をとまとと(とまととに関しては後日記事をあげる予定)から近い順に紹介していく。
2−1 名越屋沈下橋
所在地:高知県高岡郡日高村名越屋
竣工:昭和46年/長さ:191m
とまととから車で約15分と一番近い場所にある橋。地図画像だと一番右端にあたる。日高村といの町をつなぐ生活道で、仁淀川の最下流に位置し長さ191mと沈下橋の中で最長。
①日高村側にある休憩所から
②いの町側からの河原から(水量が少ない時)
撮るのがオススメ。
①休憩所より
②見上げたアングル
2枚とも霧がかかっているが、①は晴れた日の方が綺麗な景色が撮れるかも。②に至っては朝方で川霧の発生もあり、いい雰囲気!な写真になっているがそうでなくとも構造物としてカッコいいので是非とも撮ってもらいたい。
2−2 片岡沈下橋
所在地:高知県高岡郡越知町片岡
竣工:昭和43年/長さ:約100m
とまととから車で約30分。地図画像だと右から2番目になる。越知町片岡地区と南片岡地区を結ぶ橋。
①橋の手前から(橋全体を見るように)
②片岡地区方面を見るように
撮るのがオススメ。
①橋全体を見る
②片岡地区の町並みと
南片岡地区からだと背景に片岡地区の町並みが入るのでそちらの方がいい。自然が背景でもいいが、個人的には町並みと一緒に撮るのがベスト。
2−3 浅尾沈下橋
所在地:高知県高岡郡越知町鎌井田
竣工:昭和49年/長さ:約121m
とまととから車で約35分。先程紹介した片岡沈下橋と近い場所(車で5分ほど)にあり、越知町浅尾地区と鎌井田地区を結ぶ沈下橋。地図だと右から3番目。
(※浅尾と書いて”あそう”と読むので注意)
そして、この橋が来月公開される「竜とそばかす姫」に出てくる橋である。
①鎌井田地区方面を背景に(映画と同じアングル)
②浅尾沈下橋展望所
から撮るのがオススメ。
①鎌井田地区の町並みを背景に
②展望所から
映画に出てくるアングルと撮るは勿論だが、②の両側に迫る山と山の間に掛かるアングルも自然の迫力があっていい。(撮る位置前過ぎて木が写ったのはミス・・・)
2−4 中仁淀橋
所在地:高知県高岡郡越知町越知丁甲
竣工:昭和31年/長さ:約160m
とまととから車で約25分。地図画像だと右から4番目になる。沈下橋の中では珍しく歩車分離となっており、越知町中心部と今成地区を結ぶ沈下橋。
①横倉山を背景に
②今成地区方面を向いて
から撮るのがオススメ。
①横倉山を背景に
②今成地区方面を向いて
①の左に写っている、変わった形でポコッと飛び出しているのが横倉山。
②のように工場?に泊まっている黄色のミキサー車が可愛くてそちらを背景に撮るといいかも。
自分で撮影はできてないが、近くに宮の前公園がある。そこはコスモスが有名でコスモス越しにここの沈下橋を撮るといい雰囲気の写真になると思っているので今年チャレンジしたい。
2−5 久喜沈下橋
所在地:高知県吾川郡仁淀川町久喜
竣工:昭和10年/長さ:約13m
とまととから車で約40分。地図画像だと右から5番目にある。高知県最古の沈下橋。川の様子もゴツゴツした岩が目立ち、ザ・自然!といった感じになる。
①久喜地区方面を見るように
②ちょっと上流側の河原
から撮るのがオススメ。
①久喜地区方面を見るように
②上流側の河原から
①でも岩と溶け込んだ感じは分かるが、個人的には左右の岩に溶け込んだようなアーチの形を際立たせる為に、②のように自然と一緒に撮ってもらいたい。
2−6 大森沈下橋
所在地:高知県吾川郡仁淀川町森
竣工:昭和27年/長さ:約63m
とまととから車で約50分。一番遠い場所にある橋。地図画像だと左端にあり、仁淀川の最上流に位置している。他の鎮火橋に比べ、橋桁と橋脚が細くなっている。
①森口橋と一緒に
②桜と一緒に
撮るのがオススメ。
②桜と大森橋
通行人や車の往来が殆ど無いのでゆっくり見て回れるが、ちょっと寂しい感じもした。この先に大渡ダムもあるので、そこまで足を伸ばしてみるものあり。
以上で沈下橋の紹介&撮り方まとめは終わり。
この機会に是非とも沈下橋ツアー?をしてもらいたい。ただ、記事の中でも言ったが、沈下橋は地元民の「生活道路」であって観光スポットではないので、訪れる際はマナーを守ってもらいたい。
記事を読んで、こんな撮り方もいいですよ!があれば是非ともコメントを。
訳あって無くなったドローンで撮ったお気にりの1枚を。
雪が降った日に撮った名越屋沈下橋&仁淀川で、仁淀ブルーでなく白銀の世界が広がっていた。
さて、最後に自分が携わっているカフェ&宿泊施設の宣伝を。仁淀川エリアに訪れた際には是非とも寄ってもらいたい。
市内から程よい距離にある日高村。
そこに流れる仁淀川から歩いて10分、最寄駅の小村神社前駅からは徒歩1分のところにある、全部屋個室のゲストハウス『eat&stay とまとと』。
レンタサイクルあり、カフェも併設してるのでランステやワーケーション場所としてお使いください!