恥ずかし話

僕は人生で一度、手術をしたことがある
ケガ?病気?いいえ。
痔です、もう一度だけ言わせてください痔です。

手術をしたのは21歳、早すぎる痔です
この症状が発生したのは17歳
高校生のときだった、出すものを出し
ウォシュレットを当て、さぁ流すぞとなったとき

え、殺人現場じゃん

ってくらいに鮮血に染まった便器をみて
怖くなったのを覚えている
時はたち21歳これからの人生を考えると
これ以上、血を流すのは良くない手術を受けることにした

検査の日にドキドキしながら病院の待合室しつで
自分の名前が呼ばれるのを待っていた
「東野さん、3番にお入りください」

まじかぁ…担当の先生女性かよぉ…

じゃあさそっく見ますか

え、まって心の準備できてないよ
恥ずかしよ、せめておっさんの医者がいいよ
言わせるがままにスボンを脱ぎ
検査台の上に四つん這いにさせられた

僕の目の前にはモニターがある
その時におしりに味わったことのない感覚が…

ぬるぅ

医療用のローションが降り注がれる
「はふぅ」声が出てしまった
そしてさっきまで二人きりだったはずの部屋に
人のかげを感じる…

看護師の研修生たちだ…うそだろ
もう、お嫁に行けない涙

じゃあいきますね、チカラ入れないで

スボぉーー

「おぅすぅ」医療カメラが入ってきた
僕のお尻を見ながら研修生がメモをとる
資料用に撮られる検査風景の写真
泣きたかった、泣けなかった。

「頑張って治しましょうね東野さん」

はい、頑張ります…

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