自粛生活で判明した夫婦間の秘密

日本全国ステイホーム。
仕事がなくなったり、オンラインになったりでお互いに家にいることが多くなりました。
家での会話はコロナ話題、自粛話題を避けつつ、お犬様の話題をするとお犬樣にしか興味がないんだわ!と言われ、しかしどこかに出かけるわけではないので、新たな話のネタの供給が乏しくなってきた頃。

「何かお話しして?」と眠る前のお嫁様からお題がやってきた。

ここで創作の話でもしていく必要が普段ならあるのだが、自粛生活で話題がない、今日は疲れているというのを察してくれたのか。
「話ないよー。」と言ったら、

「じゃあ、私がするね。」

と、とても珍しい返事が返ってきた。

「たまにイビキがが凄いんだ。それをね、止める研究をしていたの。」

え??そんなことをしてたの。どれくらい?

「結婚してからだから、ちょうど5年。」

ほお。それはまたずいぶんと長いこと研究していたな。どんな研究してたの?

「どれくらいの力を込めれば、イビキが止まるかの研究。」

ん?

「まずね、ほっぺたを叩くと絶対止まるんだよね。」

んん?

「これくらい。」 

ピシャン!!!

結構痛いね。

「この強さだと、フガッて言いながら止まるのさ。」

うん。起きないの?

「絶対起きない。」

なるほど。

「それで、今度は軽く叩いたのね。そしたら、止まらないのさ。」

うん

「ほっぺただと、強く叩かないとダメなのね。だから、軽い力でイビキが止まる所ないかなあって思ったの。それで次に手を叩いたりしたの。でもね、手はだめ。全然止まらないの。」

ほお。

「手で止めるにはね、これくらいツネらなきゃダメ。」

痛った!!

「そしたらね!1ヶ月くらいしてめちゃめちゃ効くポイントを見つけたの!」

楽しそうだね。・・・どこかな?

「横っ腹。」

・・・

「ここをね、こう、えいって突くと止まるの。」

うぐっ

「それからずっと、イビキを止めるのに横っ腹を突いて止めてたんだよね。」

・・・ずっと?

「そう。」

5年間?

「これが一番効率がいいんだよね。寝ながらできるし。」

ずっとうぐってなってた?

「うん。一番力いらないし。」

君のね?

「そう。」

なんで今教えてくれたの?

「話すことなかったから。」

ありがとう。イビキしないように気をつけるわ。

「うん、そうして。」

他に秘密ある?

「うーん。また今度。」

あるんだね。

「おやすみなさぁい。」

どうやらステイホームが続く限り、秘密が少しずつ明かされていくみたいだ。

他に何されてるんだろう。

「あ。鼻つまんだ時は、苦しくて暴れたからやめたよ。」



・・・次回を楽しみにしよう。


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