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朝ドラに望む最低限は落ち着いた気持ちで観られること

朝ドラ「舞いあがれ!」観ています。
つくづく思ったのは…主人公に家族関係のストレスないのは、朝ドラ観続けられる最低限の要素かも。気持ち楽ーに視聴できる。朝ドラには大事件がなくていい…本人たちにとっては一大事でも。その系列で思い浮かぶのは「マー姉ちゃん」とか…。
大好きだったのは「てるてる家族」。岸谷五朗さんと浅野ゆう子さんの気のいい夫婦役素敵でした。他の俳優さんも魅力的。ぱっと画面が華やかで明るくて、気分高まる。あっ、また観たくなってきた。高度経済成長真っ只中のお話で、エピソードの数々にその時代の明るさが満ちていて…夢のような空気感。今観ると時代の落差が大きすぎて…社会全体に満ちた希望の匂い感…しらけてしまうのかもしれないけれど。
その手のものでなければ、よほど、ストーリー展開に目が離せない面白いものでないと。「おしん」とか。
家族の安心感とストーリー展開の妙の、両方の金字塔は、断然「ふたりっ子」。細部まで見逃すものかと、思ったのは、朝ドラではこれだけでした。
昔は、NHKオンデマンドもNHK+もなかったから見逃したら終わり。なので、最初の回を見逃して観なくなることあった。「ふたりっ子」の頃は各家庭にビデオがかなり普及していたけど、朝ドラを録画してまで観るということは発想になかったな。
うじうじした主人公というのでは、「ちりとてりん」が画期的だったと思う。その家庭はやはり、安心して観られるいい雰囲気でした。
主人公をとりまく社会情勢や職場に試練があったとしても、家族に良心と良識があり、そこが主人公の心の砦であるという土台がしっかりあれば、安心できるのです。
もしくは、家族関係にどんな苦難であろうとも、それを跳ね飛ばすだけのパワーが主人公にあれば…「おしん」とか「おちょやん」とか…。
そう考えていくと、「純と愛」は主演女優さんが気の毒に感じた。度重なる不幸とそれに対する主人公の悩み方がリアルすぎて…。ストーリーよりもそれが気になって。
何も問題がない家族なんて現実にはいない。家族が主人公を苦しめる、というドラマを観るのは精神的にキツイことです。誰にとっても。
「家族という安全基地が機能している主人公」であるということは、長丁場の朝ドラには大事。「舞いあがれ!」は、すごくすごく安心できる。兄がちょっと困り者でも、許容範囲内だし。この先、主人公が急転直下不幸になるということはないはず。
このぬるさが朝ドラのよさと思う。

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