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喉元過ぎれば熱さを忘れる

…って、日本人の思考と行動の根本原理と確信する昨日・今日。
うわー夏ってこういう暑さだったよー って思い出しましたよ。真夏天気になって初めて暑さの厳しさを思い返す。けど、不思議なくらい忘れてた、この暑さ。夏が過ぎてしまうとどんなに大変だった猛暑も忘れてしまう…。
風土が人間の思考を左右するってこういうことだなあって感じます。酷かったこともさっさと忘れて次のことに向けてみんなで邁進しようという、日本人全般に深く染みついた考え。
こーんな暑さなのに、危険な天候なのに、毎年夏と言えばこの暑さなのはわかっていたのに…昨年オリンピックやっていたんだ。暑さよけの変な傘もあったな…焼け石に水ってみんなわかっていたのに…そんなときも、基本嘲笑発言は身内か心の中だけで。この時期にオリンピックをすること自体、ひどい“おもてなし”だった。世界からやってきた人は、東京オリンピックといえばコロナよりもこの暑さの過酷さが印象が残っただろう…残念。
権力者にもの申さない国…っていうのは、オリンピック委員会のぐだぐだからも改めて露呈されたね。日本人だったら、あーわかるわかる、って状況ではあるのだけれど。真のリーダーとそこに寄せる信頼のない組織…うまくまわっているときはいいけれど、そうでないときの脆弱さ。
結局いくらかかったんだっけ?いろいろいろいろすったもんだあったな…が!
とにかく、オリンピックは終わった、終わったーめでたしめでたし。さ、次のイベントに向けてGO…えっ?じっくり反省なんかしませんよー、それがこの国の常識だから、ごちゃごちゃ言っている人もそのうち黙るでしょ…って雰囲気かと。
同様な経験、あります。同じような経験ある人、多いと思う。みんなご苦労さんちゃんちゃん、で終わりがち。絶対に反省を積み上げない。日本の深い、病。
イベントを無事行うための一致団結感たるや凄いのに。とにかくやるのみと、驀進する。現場で汗水たらして働く人と、トップとして据えている者が、かなり遊離はしていても。トップの側近は常にトップの機嫌を伺う方に気を配らざる得ず…。
そしてとにかく、終わったらさーっと忘れる。責任の所在はいつも不明確。
パラリンピックのボランティアに参加していた人曰く「皆きびきび働き気持ち良かった」。いつだって末端の人々の頑張りがイベントを支える…複雑な心境になります。
どんなイベントも大きな声でちゃんと反省する習慣、が根付いていけたらいい。

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