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森毅さんのこと…機嫌よく20年を生きる

機嫌よく生きる人というと、まっさきに浮かぶのが、故・森毅さんです。
よくTVに出演されるようになってから認知し、表面的なイメージしかわかってないのだろうけれど。とてもとてもファンでした。佇まいが、とにかく素敵だったのです。
ああこんな風に軽やかに生きたいな、と思えた人でした。ひょうひょうと人生楽しんでいる感じ。田嶋陽子さんとの“どんとぽっち”のCMも愉快だったな。思えば、シャンソン歌手としても人生謳歌されている田嶋陽子さんとは、波長がぴったり合う関係だったのかもしれないね。昭和の時代、二人の姿を見ているだけで心がほっこりした。もちろんお二人共すごく頭が良くて、業績も人格も私とは雲泥の差。遠い世界の人ではあるけれど、人生こういう風に生きられるんだ、と思わせてくれたことは大きい。
森毅さんが亡くなられたとき、新聞記事に小さく掲載されただけだったかと。たしか追悼番組がないのはもちろん、大きなニュースとしても報道されなかったと記憶しています。自分の思い入れとのギャップが大きすぎて戸惑いましたが、森毅さんらしいとも感じました。すーーっと、淡々とこの世とおさらばされた。
TV番組で覚えているのは、「タモリの新・哲学大王!」。ゲストたちが、あるお題から自分の見解を短い言葉で表し、その理由を述べる。ゲストたちの発表が終わった後、何人かの賢者がVTRで自分の見解を述べるという趣向でした。賢者のひとりが森毅さん。覚えているのは、「恋愛」とはのお題。森毅さん曰く…誰でも何かにハマって夢中になることあるでしょ。恋愛は、その対象が人。人にハマるのが恋愛…なるほど!そうだ!ハマると抜けられない。いつも簡潔で納得!深く頷く回答ばかり、毎週楽しみにしてました。ちなみに、レギュラーゲストとして松岡昌宏さんが出られていて、若さに似合わずなんか達観された言葉を述べているのも、これも大層良かったです。
森毅さんをネット検索しようと思ったら、「森」では候補に出てこず、毅の漢字を入れてようやく検索可能に。ここでも、私自身が特別思い入れが強かったんだなーと思えた。でも、「森毅」と入れたとたん「森毅 名言」が候補にあがってきて、あーこの方を検索したい人はみんな似たような思いなんだなーとニヤリ。
“名言”を読んでいると、いい言葉に出会いました。“だいたい20年で体の細胞は全部入れ替わってる、だから、人生は20年ずつ4回あると思ったらいい”というもの。
ということは、還暦から新しい20年の人生が始まる。そう考えると、人生ちょっと気楽になり楽しい。実際には、すべてをリセットというわけにはいかなくても。
機嫌よく、最後の人生舞台に立っていたいです。

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