見出し画像

映画「MONDAYS」観ました

気持ちよく笑って、鑑賞後はいい話やな~ってうるうる。気分転換にもってこいの映画です。真に嫌な人は出てこないので、(そういう役どころの人はいるけれど、憎っくきキャラクターってほどではない)、精神衛生上もよいです。
副題は“このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない”
1週間をタイムループし続ける小さな会社のお話。一人ずつ社員が気付いていき、いかにしてこのタイムループを上司に気付かせるか。前半の見どころです。上司の部長役マキタスポーツさんすごくよかった。こんな上司なら、みんな嫌いになれないよねえ。どんなオヤジギャグだって許せるキャラ。
私は、マキタスポーツさんを、ラジオ「東京ポッド許可局」でのしゃべりでしか知らなかったのですが、演技すごいね。しゃべりと同じく、全体からコミカルさが漂ってくる。画面にいるだけでぱっと明るくなる佇まいがある。
主人公女子が、会社で目を覚ますシーンから始まるわけですが…仕事が忙しくて会社で一晩過ごす…って、広告とか出版とかの会社では普通にありそう。っていうか、あります。自分のことを振り返っても、20年前だけど、仕事が間に合いそうになく泊まったことあり。ねむねむこの漫画にも、小さな広告会社でほとんどデザイナーが自宅に帰れない、という描写があった記憶が。今でも、こういう会社珍しくないんだろうな。
社員全員がタイムループしているが、それに気が付いた人は記憶が残るという設定、がいい。なので、無理な注文をするクライアントへのプレゼン資料が、どんどんいい仕上がりになっていくのが楽しい(ある意味、歴史を改ざんしてるわけだけど)。停電のタイミングもわかるし、観ている私たちも、これから何が起こっていくのかの流れがわかってきて、にやにや。
タイムループのメリットはあれど、いつこのタイムループが終わるかわからないし、いつまでもこうしているわけにはいかないと団結を強める社員。タイムループの原因をつきとめていき、後半はじいいんときますよ。
つっこみどころはいろいろあるけれど、それを吹き飛ばす圧倒的パワーがある作品。
そして、「カメラを止めるな!」のときと同じような気持ちを抱く…それは、「この現場楽しそう~いいな~」って憧れ。ただ、最期はもうひとひねりオチが欲しかった…おもしろ過ぎて、そのところ今か今かとつい期待してしまいました。
竹林亮監督、夏生さえり脚本家、今後も注目!です。

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?