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TVドラマ「拾われた男」最終回でした

最終回の今日、目の奥がじんわりしてしまったよ。まさかまさか、の深い感動…。
あまり期待せずNHKBS日曜10時なんとなく観始めた、って言う人多いと思う。すごく面白くて釘付けというより、なんかだらだら習慣化してしまい…リラックスして見続けるのにちょうどいい塩梅のテンションだったのです。気負いがいらない。
松尾諭の自伝的ストーリーです。ディズニープラスの公式HPによれば(毎回冒頭に入っていたナレーションとほぼ同じ)「個性派俳優松尾諭の“すっごい実話!”に基づく、特別な才能はないが、強運と縁に恵まれた俳優志望の男が他人に“拾われ”続けることで、夢も恋もつかむサクセス・ストーリー」。
偶然拾った航空券の持ち主がモデル事務所の社長で、そこに所属することになる諭。モデル事務所っていうのが、また楽しい。バイトしていたツタヤらしきビデオレンタル店など、ノスタルジックな映像です。画面全体に、昔懐かしい温かさが漂う。
主人公役の仲野太賀さん…いそう!っていう絶妙な雰囲気…イケメンでないけど、憎めなくて人に好かれる感じがよく醸し出されてる。
本当いるなーこういう人。すごい才能がほとばしっているとかものすごい努力と根性でやりきっているとか要領よく世を渡っているとかでは全然ない。すごく平々凡々に見える…もちろんそれなりに本人は一生懸命なんだけど…それでいていつのまにかいいポジションにいる。いろんな人に好かれ多くの人が寄ってくる。
根っこの部分が陽性で、だから、誰もががそばにいたくなるんだなって思う。
何気に俳優陣豪華、それぞれ役どころにぴったり。特に、両親役の風間杜夫さん、石野真子さんが、すごくいい味出ていました。
そして、お兄さん役の草彅剛さん。最終回の、諭のお兄ちゃんに対する思いに泣けてきましたよ。
長年連絡を取ってなかったり家族の縁を切ったりしていても、仲がよくなくても、同じ家族の中で育った兄弟だけに通じ合う感情っていうのがある。あれほど毎日一緒にいた兄弟だって大人になれば疎遠になってくる…そんな経験がある人は、最終回、涙腺決壊します。制作陣も、ずーっと見続けてきた視聴者を最終回で思い切り泣かせようという、これでもか!の意図ばんばんでしたね…それが気持ちよかった。
毎回ずーっと、基本コメディ路線だからこそ、最終回でぐっときてしまった。見事にしてやられました。
縁と運、誰もがそれを生かして楽しくいきていこっ。そう思います。

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