相談室登校
「登校」とかけまして、
「お通じ」と解きます。
その心は、こうもんを通ります。
#下ネタ失礼しました
三女が中3になりました。
いよいよ受験生です。
三女は、2年生の3学期から教室に入ることができなくなりました。
しばらく学校自体を休んでいましたが、次は保健室(相談室)登校をし始めました。
そして3年生となり、クラス替えもあったことから最初は教室に入り、学期初めのテストも教室で受けました。
しかし、学活などクラスメイトと関わるようなものになると、まだ無理なようで、2先生のころと同じように教室を出て相談室に行き、自習をしていたと担任の先生から連絡がありました。
娘はこの相談室登校がまあまあ気に入り、ここにいる先生とちょくちょく話をしているようです。
娘曰く「おじいちゃん」の先生で、定年後の再雇用で相談室にいますが、学校では野菜を作っていて、昨日は娘も一緒にブロッコリーを収穫したそうです。
その先生の名前を確認すると、自分のよく知っている先生でした。
自分が中学生のときにその先生はもちろんバリバリの現役、音楽教師で吹奏楽部の顧問でした。
かなり厳しい指導をして吹奏楽部を全国コンクールの金賞に何度も導いたことがありました。
ベートーベンのような髪を振りかざしてブラスバンドの指揮をする先生の姿はいまだに目に焼き付いています。
自分が2年生のときに他の学校に異動になりましたが、その後も行く先々の学校で吹奏楽部や音楽関係を強くするということで有名な先生でした。
約10年前、自分が1度目の選挙担当だったころ、町内の小学校で「模擬投票」という出張講座をしていました。
その時に訪れたある小学校の教頭がその先生でした。
自分は先生のことをもちろん覚えていますが、担任でもない、音楽の授業も持たれていない、部活も違う、特に目立つ生徒ではなかったので自分のことは覚えていないと思っていました。
しかし、自分の顔を見るなり
「君と一緒にいたのは、あの中学校の1年だけだったな。」
と言われました。
「えー!自分のこと覚えてるんですか?」
「全部覚えてる。そんなもんだ。」
嬉しくなり、そこからしばらく話が弾みました。
厳しいことでも有名な先生でしたが、こんな風に接してくると一気に親近感と尊敬の念が湧いてきます。
先生は今も趣味で町内のアマチュア楽団の指導をしているようです。
先生のファンもいるほどです。
その先生が、相談室で娘と話をしてるのか・・・
先生の話をするときの娘は、本当に嬉しそうな顔をします。
娘が教室に戻るのはまだまだハードルが高そうです。
でもこの先生が見ててくれるのなら少し安心のような気がします。
今度ちゃんと挨拶に行こう。
そうは言っても受験生。
実は本人が一番学習面を気にしています。
その先生の立場上、進路相談するのは難しいだろうけど、いろいろと話を聴いてもらいたいです。
ちなみに次女の中3の担任も自分の中学生時代にもいた音楽教師でした。
不思議な縁、ですが大切な縁かもしれません。
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