「問題解決」の考え方に基づいた、デザインコンセプトの作り方
「問題解決」の考え方をするようになったきっかけ
先日気になっていた本「問題解決 -あらゆる課題を突破するビジネスパーソン必須の仕事術-(高田貴之 著)」を読みました。
こちらの本は、ビジネスの実際の現場で使えるような問題解決の本になっています。
「問題解決」の考え方は職種関係なく使うことができます。
著書にもありましたが、主婦で例えると「お金が貯まらない」という問題があるとします。
「問題解決」の思考を持たない場合、すぐに「節約しよう」という考えになってしまいがちです。
それでは、根本の問題解決になってない場合があり、再び「お金が貯まらい状態」に陥ってしまいます。
そうならないために「お金が貯まらない」という問題に「なぜ」を繰り返して原因を探るなど、問題解決の手法を使って思考することで問題を解決する近道になります。
私はこのような問題解決の考え方を、デザインを考えるコンセプト作りに似ているなと思ったので問題解決の視点を踏まえて、私が作成している「デザインコンセプト」の作り方を紹介していきたいと思います。
デザインコンセプトの作り方
①クライアントが行う施策の目的・目標・ターゲットを明確にする
デザイナーでもビジネス的思考を持った方が、より多くの人に刺さるデザインが作れると考えています。クライアントがなぜその施策を実行するに至ったのか考えながらコンセプトを作っていきましょう。
施策の概要例(アパレルショップが広告バナーを出す場合)
施策の概要を出せたところで、2W1Hで簡単に概要をまとめると頭の中を整理しやすいです。
②ユーザーニーズを考える
ユーザーニーズについて考えます。
ユーザーニーズ=「今年の夏服を買いたいから」と考えてしまうと、クライアント側の「売りたい」という視点に偏ってしまいます。
ユーザーニーズは、「ユーザーの心理状況」を予測する必要があります。
今回は、「なぜ夏服が欲しい状況になったか」を考えましょう。
人それぞれ理由があると思うのでいくつか候補をあげてみると良いです。
色々候補を挙げてみて、今回のバナーのターゲットとなるニーズを導きだしましょう。今回は「休みの日は友達と出かける日が多いからオシャレをしていきたい」とします。
その後に「休みの日は友達と出かける日が多いからオシャレをしていきたい」と思っているユーザーは、どのような心理状況でバナーを見てECサイトに飛ぶのか考えてみましょう。
上がってきたワードと、「休みの日は友達と出かける日が多いからオシャレをしていきたい」を比較して関連性が高いものをニーズとして書きましょう
③クライアントが伝えたいことを整理する
ユーザーニーズを把握したうえで、クライアントがユーザーに何を伝えたいのか再度書き出してみましょう。
④ユーザーニーズとクライアントが伝えたいことに紐づいた与えたい印象を考える
ユーザーニーズやクライアントが伝えたいデザインになるために、どの表現が最適か考えてみましょう。
考えた表現の案をすべて採用する必要はなく、優先度をつけて高そうなものや関連性が高いものをピックアップします。
最後にビジュアルコンセプトを自分なりに考えてみるとイメージボードが探しやすいです。
⑤イメージボード作成
イメージボードの探し方としては、「雰囲気」「構成」で分けて考えるとイメージボードがバラバラにならないです。
最後に
以上がデザインコンセプトの作り方になります。
コンセプトを作る際、問題解決の要素である「5W1H」の考え方だったり、ビジュアルのコンセプトを作るなど問題解決の手法がデザイン制作にもかかわってくることがわかったかなと思います。
文章を読むだけではわかりずらい部分があるかなと思っているので、デザインを作る際は実際にコンセプトを考えて試行錯誤していただきたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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