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バイヤー旅行記 初めての海外買付@バリ編

本記事は、25歳の時にWEB物販ビジネスで独立したKが、
旅という趣味と仕事を繋げてみようと思って初めて海外買付に行ったときの記録です。

何を仕入れていくらで売れたか、ということも書いているので、
バイヤー業に興味がある方にも参考になる内容になっています。


観光ではなく、商品探しの旅をしてみよう


「時間と場所にとらわれず生きたい」

そんなことを考えて会社を飛び出し、WEB物販ビジネスを始めて2年。

始めこそ生活費を稼ぐのに必死という感じだったが、
売上も安定してきて少し精神的な余裕が生まれた。

インターネットさえ使えれば、場所と時間の制約はほとんど受けない。
2年前に思い描いていた生活像を、概ね実現できていた。


ひとまずの目標を達成したことで、「次はどうしようか?」という考えが浮かぶ。

一番の趣味である旅にも、好きなだけとまでは言えないが、
資金ができたら自分のタイミングで行けるようにはなった。

しかし、あちこち旅するうちに、
有名な場所を巡り現地の食を楽しむ「観光」に、新鮮さを感じなくなってきている自分がいた。

ある程度回数を重ねたことで、満足してきたのかもしれない。


仕事と旅、両方に対して感じ始めたマンネリ間。
何か新しいことに挑戦はできないか…

そうだ。旅と自分の仕事を繋げるのはどうだろうか。

旅先で自分が扱う商品を探してみよう


商品がありそうな国より、行きたい国でしょ。旅先はバリに決定!

そうと決まれば、さっそく準備である。
まずは行き先だ。

・売れる商品がありそうな国に行く
・自分が行ってみたい国に行き、そこで商品を探す

どちらにしようか。
仕事として成立させることを優先させるなら、前者だろうか。

しかし、それはどうにもワクワクしない。

やっぱり、旅自体も楽しみたい。
自分の行きたい国で商品を探してみよう。


そして、行き先は「バリ」に決定した。
自然が豊かなリゾート地として評判で、旅仲間からもよく勧められるので一度行ってみたかったのだ。

そうと決まれば、まずは航空券の予約だ。
滞在期間は、1週間あれば主要なエリアは回れるだろう。

次に、1~2日目の宿を決める必要がある。
どこに何を買い付けばいいのかも分からないので、
モノと情報が集まりそうな一番栄えている街に泊まることにした。

”Kuta”という町は空港から近くて、調べるとけっこう栄えてそうだ。
まずはここに滞在して、バリの雑貨を見て回ってみよう。

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陽気な街”Kuta”に到着。街歩きでバリ雑貨を下調べ


日本から飛行機で約7時間。
バリに到着!

そこからタクシーで20分ほど移動して、最初の目的地であるKutaに到着した。

店が数多く並ぶ活気のある街だ。

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高級ブティックが並ぶ、日本でいうと銀座のようなエリアもある。

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ちょっと歩くと綺麗なビーチもあった。
リゾート地として思い描いていた、きらきらしたバリのイメージの通りだ。

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夜はバーやクラブが盛り上がる。

昼間はビーチで遊んで、買い物して、夜はお酒を飲んでワイワイはしゃぐ。

まさに南国の観光地。

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ここならいい商品が見つかる予感がする!

ホテルの近くに現地の人が買い物する大き目のスーパーがあったので、行ってみる。

広い店内には、日用品以外にもお土産や工芸品が並んでいた。

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かごバッグは約1000円。安い気はするけど、嵩張るなぁ。

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流木を使ったオブジェ。1個600円ほど。
リビングに飾るとお洒落そうだ。
そこそこ需要あるかもしれないと思い、サンプルとして3個を買付けした。

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スーパーから出て街を歩いていると、目を引く店を発見。

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ボブ・マーリーのグッズのみをひたすら扱っている。

個人的に好きな雰囲気である。

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売れなければ自分で履けばいいやと思い、サンダルを1個サンプルで買ってみる。価格は1000円。

いい値で売れたら日本から再発注しようと思い、ショップの名刺を貰っておいた。

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まる一日Kutaの街を歩いて、いくつか利益の出そうなサンプルを買い付けることはできた。

しかし、どれもバリならではの商品ではない気がする…

これが今後の仕事に繋がるのだろうか?
バリまではるばるやってきた意味はあったのか?

何もしないよりはと思いサンプルは買ってみたが、
今一つ手ごたえを感じない。


バリならではの商品って何だろう。
次は名産品でもを見てみようか。

観光エリアの店は値段が高めに設定されているはずなので、
できれば生産現場に近づきたい。

泊まっているホテルの従業員に、バリの名産品を作っているエリアについて聞いてみると、有力そうな情報が得られた。

バリはシルバーアクセサリーの品質が非常に高く、
"Celuk"という村に多数の工房があるらしい。


距離を調べてみると、今いるKutaから車で約40分。
かなり近い!

よし、次はCelukに向かおう。

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”Celuk”で、ハイレベルな金銀細工の制作現場を視察


Celukに到着。

Kutaと比べるとそこまで観光地かされておらず、のどかな雰囲気だ。

道を歩いているとそこかしこにシルバー宝飾のショップや工房がある。

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さっそく訪問。

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職人がシルバーアクセを作っているところを見学させて貰えた。

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複雑な模様も手作業で施していく。

自分にはとても真似できそうにない、緻密な作業だ。
このような伝統的な手仕事にはリスペクトを感じる。

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目を引く外観のギャラリーもあった。
まるで宮殿だ。

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工房直結の販売所を視察。

リング、ブレスレット、ネックレス。
あらゆるシルバーアクセサリーが置いてある。

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ゴールドのアクセサリーもあった。

ゴールドは扱ったことないが、資金が潤沢にあれば面白いかもしれない。

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ボール状のシルバーに鈴のような音がなる球を入れたアクセサリー。

ガムランボールというバリの伝統的なアクセサリーで、古くから魔除けとして利用されてきたらしい。

バリならではの商品だし、これは面白いかもしれない!

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いくつかサンプルを買付。

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購入したサンプルがいくらで売れたかは、この記事の最後で。


いい値で売れたら継続的に取引がしたいので、販売所の定員に聞いてみる。

「日本でアクセサリーの販売をしているんだけど、メールで日本から発注はできる?」

「オーケー、ボスを呼んできますね」


立派な口ヒゲを蓄えた、恰幅のいい中年の男性が置くから出てくる。

「はるばるよく来たね、マイフレンド。もちろん、いつでも最高の商品を日本に送るよ!注文したいときはここにメールしてよ」

そういって名刺を渡してくれた。


いかにもバリらしい商品と、継続的なお付き合いができそうなパートナーが見つかり、確かな手ごたえを感じた。

ホテルの従業員に聞き込みをするというのは良い判断だったようだ。


さて、次は純粋に訪れてみたかったエリア、
バリの大自然を味わえる人気スポット”Ubud”に向かう。



ITフリーランスの新天地Ubudは、独創的なハンドメイドの宝庫!


タクシーで約1時間、Ubudに到着!

世界有数のパワースポットと呼ばれているだけあって、自然が豊かだ。
あちこちに寺院もある。

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ライスフィールドは日本の水田ともちょっと趣が違う。

バリの良く晴れた青空が反射していて美しい。

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民泊で見つけた宿は、テラスから森を見渡せて気持ちいい。

これで1泊2000円しないくらい。

Ubudは世界中のIT系フリーランスが移住している土地。
都会の喧騒を離れてここに移住したいという気持ちは、よく分かる。

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まずはあちこち寺院を見て回る。

バリの寺院は遺跡みたいな感じだ。

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寺院巡りをして満足したので、商品探しの計画を立てる。

Celukの時と同じく、宿のオーナーに仕入れができそうな場所について尋ねてみたところ、またまた有力な情報が得られた。

Ubudから少し北の”Tegalalang”に、世界中からバイヤーがハンドメイド商品を買付にくる"Handicraft Centre"という場所があるらしい。

明日、さっそく行ってみよう。

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Handicraft Centreに到着。

通り沿いに色んな店が並んでいる。

どの店も独創的だ。

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ひときわ目を引く巨大なオブジェ。

どの層の客が買うのだろうか...

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気になったのは家具。
下のチェアで3万円くらいだが、日本ならその倍以上の金額で売っていそうだ。

ここまで大きい商品は扱ったことないが、いずれ仕入れてみるのも面白いかもしれない。

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お、何だこの面白い商品は!

と特に目を引かれたのは、流木に乗っかった金魚鉢。

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観葉植物などを入れてもお洒落かもしれない。

小さいサイズなら700円ほど。安い。
これはけっこうイケるのでは?

スーツケースにも入りそうなので、サンプルとして1点購入。

連絡先も交換した。

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ついでにフクロウの木彫りオブジェも購入。3個セットで700円だった。

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仕入れたサンプルの販売結果は?


1週間ほどで初となる海外での仕入旅を終え、日本に帰国した。

仕入れを抜きにしても、空気感がかなり好きな国だったな。
また来たい。


さて、仕入れたサンプルをさっそく売ってみたのだが、なかなか上々だった。

まずはKutaで購入した流木のオブジェ。
意外と時間がかかったが、1か月ほどで売れた。
600円が仕入れ値のところ、売値は1980円。
ただ送料が700円だったので、利益額は480円。ちょっと寂しい。

1000円で購入したボブマーリーのサンダルは2280円ですぐに売れた。
こちらは送料360円で済み、利益は700円。
利益率30%なので悪くない結果だ。

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Celukで購入したシルバーアクセサリー。

ガムランボールは予想よりも結果が芳しくなかった。
仕入れ値900円のところ、売値は1500円。
けっこう安く売っている強豪セラーがいたようだ。

右のルビーの指輪はなかなかの結果だった。
仕入れ値2000円が、3980円で売れた。
利益額1400円、利益率35%。
この商品は、今も継続して扱っている。

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Ubudで購入したフクロウのオブジェ。
こちらもすぐ売れた。700円→1980円。
送料は500円ほどだったので、こちらも利益率30%と上出来。
ただ日本から発注する際は、国際送料による上乗せ分がネックになりそうだ。

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そして、今回一押しだった流木に乗った金魚鉢。
これは反応が一番良かった。
多数のいいねがつき、コメントをすぐに来た。
仕入れ値が700円のところ、4280円ですぐに売れてしまった。
利益額2400円、利益率は57%!

今回のバリ買付の一番の収穫はこの商品だろう。

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初の海外買付の旅を終えて


【良かった点】
・ホテルでの情報収集は功を奏した
・物価の安い国は全体的にモノが安く、買付がしやすい
・観光地を巡る旅とはまた違う旅の魅力に気が付いた
【改善すべき点】
・その国の名産品、生産エリアは予め調べておいた方がよい
・どのような名産品が、日本でいくらくらいで売られているか事前調査しておくとよりスムーズ
・現地に住む日本人など、その国に精通した人と交流できるとより深い情報を収集できそう

こうして、初めての海外買付け旅を終えた。

ほぼ事前準備なしに行ったためスムーズとは言い難かったが、
手ごたえはあったし次回改善すべき点も見えてきた。

勢いで航空券を取ることから始まったのだが、
やって良かったと思う。


海外買付け旅から販売までをやってみた感想は、
「出たとこ勝負でも意外とできるな」だった。

旅好きな人は、旅先で見つけた「これ、いいな」と思える商品を買ってメルカリで売ってみると、新しい旅の面白みを見つけられると思う。

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