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マカセル検証:メルカリ歴7年のバイヤーが代行販売をやってみた


フリマ出品で在宅ワークができる?面白いサービスが始まった


コロナ禍で副業や在宅ワークへの関心が高まってきたが、2020年の6月から面白いサービスが始まった。

マカセルという、フリマ出品で売りたい人と販売代行する人をマッチングするサービスだ。

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これまでも出品代行サービスはあったのだが、依頼料が高い傾向があった。

マカセルの場合は、複数の代行者(マカセラー)が売上に対して10~50%の範囲で報酬を設定できる。

なので、依頼主側も自分の条件にあったマカセラーを選択できるようになっている。

また、マカセラー側はフリマ出品スキルで自宅に居ながらスマホだけで副業ができる。


まとめると、マカセルのメリットは以下のとおりである。

・依頼主としては面倒な出品作業を既存サービスよりも安価に依頼でき、自分の希望に合った報酬条件のマカセラーを選択できる。
・マカセラーは自宅に居ながらスマホだけで、副業ができる。


さて、自分はメルカリ歴7年、サービスが始まった当初からの利用者なのだが、このマカセルに興味を持った。

何かあって自分の仕事が立ちいかなくなったとき、フリマ出品の経験を生かしてマカセルで仕事ができるか試してみたくなったのである。


マカセルをガチ分析。選ばれるプロフィール作りが大事


マカセル実践で最初に考えたのは、どうすれば選ばれるマカセラーになれるかだ。

依頼主がマカセラーで選ぶ心理を理解するために、依頼主の目線でサイトを触ってみた。


こちらがマカセラーの検索画面である。

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マカセラーを探す方法は3つ。

①条件を絞り込み、合致したマカセラーを探す
②おすすめから探す
③お気に入り

新規で依頼する場合は①か②の方法で探すことになるので、まずはこの2つの対策が必要だ。



【①条件を絞り込み、合致したマカセラーを探す の場合】

「条件を絞り込む」を押すと、以下のように「カテゴリ」と「出品先」を指定する画面となる。

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マカセラー側の出品者情報の入力画面をみると、以下のように同様の入力項目がある。

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どうやら、条件の絞り込みでは”得意なカテゴリ”と”出品先”をマッチングしているようだ。

となれば、選ばれるマカセラーになるためにはこのマッチングの確率を大きくすればいい。

まず”出品先”だが、ここは自分が出品できる販路すべてにチェックを入れておこう。
全販路に出品できるなら、全部にチェックを入れてもいい。

とは言え、日常の不用品が一番よく売れる販路はメルカリなので、メルカリだけでもいいと思う。


次に”得意なカテゴリ”だが、この項目は最大5つしか選択できない。

このカテゴリの選び方が大事だろう。

始めは、マッチングしやすくなるよう依頼の多そうなカテゴリを選択するのが良さそうだ。

自分がマカセルを初めてみて2週間、受けた依頼はレディース服とゲーム、生活家電だった。

また、依頼には至らなかったが問合せがあったのもレディース服である。

「レディースファッション」「ゲーム機、ゲームソフト」「生活家電」は依頼が多そうだ。

他にも「コスメ・香水・美容」「本・雑誌・コミック」は依頼が多いだろう。

ちなみに、メルカリが公式で「出品後3日以内に売れた商品カテゴリーランキング」を発表している。

このランキングに載っている商品は流通が多い=依頼が多そうである。

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後述するが、ある程度実績を積むとおすすめセラーに表示されやすくなるので、そちらから集客が見込める。

そうなれば条件検索からの集客をする必要性が低くなるので、その場合は自分が扱いたい商品を選択するのも手だ。

扱いたい商品とは例えば、

・自分が売るのが得意なカテゴリ
・商品単価が高いカテゴリ

である。

逆に扱いたくないのは、

・インテリアなど場所を取るカテゴリ
・食器など壊れやすい商品のカテゴリ

である。

実績を積んだら、自分の好みにあったカテゴリを選んでみよう。


【②おすすめから探す の場合】

この検索方法だと以下のようにマカセラーのプロフィールが選択される。

依頼主はこの情報を見てマカセラーを選ぶことになる。

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まず重要なのは「手数料」だ。

当然、依頼主は手数料の安いマカセラーに依頼したいはずである。

おすすめマカセラーをざっとみると、

・トップは40%
・それ以降は30%で横ばい
・手数料が安いマカセラーで25~29%くらい

おすすめの上位に上がるには取引実績が重要と思われるので、
まずは手数料は安く(25%くらい)して実績を積もう。


あとは一言コメントだが、ここがマカセラー一覧の画面で自分をアピールする唯一の手段である。

おすすめ上位のマカセラーはだいたい、出品歴をアピールしている。
ただ、出品歴だとベテランにはどうしても勝てないので、別の訴求ポイントを考えたほうが良さそうだ。


自分の場合は、”売りたい商品がだいたいいくらくらいで売れるかを事前に知りたい”ニーズがあるだろうと考え、「大体いくらで売れるか、無料で事前査定します。気軽にコメント下さい♪」というコメントにした。

すると狙い通り査定の依頼コメントが数件きて、依頼に繋がった。

ちなみに事前査定だが、下の記事の「2. ④相場を元に価格を決める
」の方法で簡単に大体の売り値を調べることができる。

この一言コメントは全体的にまだまだ画一的(販売歴と得意商材が9割)なので、自分なりのアピールを考えると依頼者からの印象をグッと上げられるだろう。



依頼を受けてみて。何でも引き受けるとコスパ悪い


マカセラーとして登録して10日。2件の依頼が来た。

1つはレディース服。中には数万円するものも。
新品で買えば20万円相当である。

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もう一つはゲームと生活家電。
限定版のニンテンドーDS liteなど高値が付きそうなものも含まれていた。

全体Photo 2020-07-12 11 11 22

販売してみて、結果はどうだったか。

この記事を書いている2020年の8月時点でまだ一部は売れ残っているのだが、1つの依頼につき自分の報酬額はどちらも大体1万円前後に収まりそうだ。(売上の25%を報酬という条件で引き受けた)

正直、コスパが悪い...

1個1個撮影して説明文を考える手間を考えると、中国から商品を仕入れて同じ商品を繰り返し販売する方がはるかに楽だ。
(同じ商品を繰り返し売れば、撮影や説明文を考える手間は1回で済む)

古いゲームソフトの売り値はほとんど1000円以下。となると自分の報酬は200円以下なので、割に合わないのが正直なところ。

衣類はサイズなどよく聞かれるので、測定の手間を考えるとせめて5000円以上で売れてくれないときつい。


今回の反省として、依頼を受ける前に予め売りたい商品を確認し、相場を調べて、高値で売れなそうなもの以外は断ってしまった方が良さそうだ

初期の評価を貯めたい段階では仕方ないが、全て引き受けていると非常にコスパの悪い仕事になってしまう。


また、この記事を書いている2020年8月時点でマカセラーの登録から1か月ほど経過したが、現時点で依頼は上記の2件のみである。

新しいサービスであることもあって、まだまだ依頼数は少ないようだ。
(引き受けた依頼を終えて評価までされれば、実績数が増えるのでもう少し依頼も増える可能性はある)

現時点では、副業と言っても見込める収入は月1~2万円だろう。


とは言え、強豪マカセラーの少ない今なら初心者でもコメントなどの工夫1つで依頼が来る可能性が高いので、先を見越して今のうちから評価を貯めておくのはアリだと思う。


まとめ:お手軽な副業としてはあり。月2万以上稼ぎたいなら中国から仕入れたほうがいい


今回、マカセルで依頼を引き受けてみた感想は以下の通りである。

・現時点では依頼数が少なく、稼げる金額は月1~2万円ほど。
・強豪が少ないので今のうちに評価を貯めておくのはアリ
・○○円以上で売れそうなもののみを引き受けるというように、自分なりの基準を作ったほうがコスパが良くなる。

マカセルのメリットは、通常のWEB販売で必要な仕入れが無いから金銭的リスクがない(商品受取り時の送料くらい)のと、スマホで作業が完結することだ。

月1~2万円でいいから、お手軽に副業がしたいという人には魅力的なサービスだと思う。

また、今後利用者が増えればもっと稼げるようになる可能性もある。


現時点で月2万円以上を稼ぎたいなら、多少の仕入れ資金は必要だが中国から商品を仕入れたほうがいい。


↓中国から仕入れてメルカリショップを開設する手順を書いています。


しかし、こういうサービスが生まれたことを考えると、ネットでモノを売るという行為がずいぶん一般化したと思う。

メルカリが始まる8年前、不用品販売はヤフオクが主流だったころは、ネットでモノを売るのはごく一部の人しかやっていない、ハードルが高い作業だった。

国民総セラー時代に近づきつつあるように思う。

生活に浸透すればするほどそのスキルの需要は高まるので、今のうちからネットでモノを売るということに慣れてくると、後々その経験を生かせる時が来るだろう。

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