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香水にハマった話


32の年の暮れ。今更、香水にハマった記録。

きっかけは、celes(香水のサブスク)でcelesセレクト(アンケート結果から好みそうな10香水を選んでもらえるサービス)を買ったことだった。

私はこれまで、香水を勝手なイメージで倦厭してきた。

香水ってきつい匂いが多いんじゃないの?わざわざ香害になるリスクを犯すことなくないか?

体臭そんなにきつくない方だし、香水で誤魔化す必要もないしなあ

なんか、夜のお仕事のイメージがつきまとう…

香りを楽しむなら、アロマかハンドクリームで充分じゃなかろうか?

という価値観で生きてきたのだ。

が、しかし。

celesで香水サンプル10個送ってもらい、片っ端から嗅ぎ、肌につけてみて、考えは180度変わった。

香水って、面白っ!!

これまでの間違った考えを改めさせられた。

付け方で香害は防げるし、強目から弱目まで、めっちゃ種類あってアロマティックなのもある!

香水は体臭誤魔化すためのものじゃないんや、香水はファッションだったんや!

いわゆる、夜の武器ッ!みたいな蠱惑的な香水は一部であって、それだけじゃない。

アロマやハンドクリームでは、味わえない香りの深みと面白さがある!

どハマりしたわ…

ウッディ系の香りがアロマでも元々好きだったので、セレクトでもそれが多めに入っていた。が、あまりの面白さにフローラル系、グルマン(お菓子)系も、何かに取り憑かれたように続け様に嗅ぎ比べしまくった。家族がドン引きする事態に…

まあ、そんな状態が2ヶ月続いた後、ひとまず今のところ自分好みをそれぞれ抑えられたので、狂ったように嗅ぎ比べたい衝動は落ち着いた。家族は心底ほっとしているようだ。

ただ、本当に香水って面白いので、日本だとあまり普段使いしてる人口は多くないと思うけど、苦手意識あって全然触れたことない人は、一度は触れてみるのもいいかもしれない。

アートが好きな方、おしゃれが好きな方は特に!


⚪︎アート⚪︎

香水は香りの芸術。
ビンテージだと1500年代のものなんかが未だに調香、販売されていたりして、本当に楽しい。

また嗅覚が記憶と結びつきやすいせいか、香水の但し書きが、また面白い。

風景や思い出、人物像なんかが描かれていて、どんな香りだよそれっ!!とまた嗅ぎたくなる嗅ぎたくなる。

そして嗅いで仕舞えば、但し書きそっちのけで、自分の中で思い出の風景やエピソード、人物像なんかが湧き上がる。

こんな面白いアートを今まで知らずに生きてきたなんて!!

そういえば、これまで、

クラシックにどハマりして、コンサートを聴きまくったり、

フレンチにどハマりして、コース料理を食べ歩いたり、

芸大の卒展やら、有名画家の絵画展やらと展覧会を覗きまくったり、

チームラボで作品の中を飛び回ったりしたりもしたけど、

嗅覚使って芸術を楽しむなんてことは考えてもこなかった…

香水、楽しすぎる

トップから、ミドル、ラストへと香りが変化していくのがまた乙で、変化を楽しむ芸術というのは、まあ味覚にも似ているかもしれないけど、味覚以上かもしれない…

あとは、調香師たちが、香りのエッセンスを求めて、様々な旅をして、香料を見つけているのとか…

楽しみ方が尽きないぜ、香水。

⚪︎ファッション⚪︎

そして、香水は服と同じで身にまとうもの。

自分を相手にどうみて欲しいか

どういう自分でいたいか

そういうファッションの一部として意識して、少し自分との向き合い方まで変わったような気がするこの頃である…
もっと自分の内面も外面も豊かにせねばとさえ思わされた…。

恐るべし、香水パワー!


まだまだ初心者で、嗅いだ香りもそんな多くないし、キツめの香りは即刻ノックダウンされる弱々の鼻ではあるけれど。

今後も、お気に入りの香りを探索してみたい。

ちなみに、今のところ、
ウッディ系はウッディ系かな、ペンハリガンのジュニパースリングに心酔中。

ペンハリガン、チェンジングコンスタンスも好き…

フローラルは苦手な分まだどんぴしゃが見つけられないのだけど、ミラーハリスのあたりが、好きかも…探索中。

ぜひぜひ、香水沼に落ちる日本人同士が増えてくれたら嬉しい。

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