特殊能力。6

昨日までが特殊能力という部分ですが、今日は更に1年後の未来を予言するという最終章に入ります。

私の経歴の中に、全国ホープス2連覇というのがあります。
初優勝の時には、私は確信を持って試合に挑みました。
意外に知られていないのですが、その前年に準優勝しています。
その準優勝の瞬間、1年後は必ず優勝すると口に出して宣言するようになります。

実際に準優勝の年は、メンバー的には6年生1名、5年生2名、4年生1名。このメンバーで優勝できるとは正直思ってなく、ランクくらいを目指していました。しかしあれよあれよと勝ち上がっていき、決勝へ。決勝も0-2から2-2に追いつき、5番手も2-0リードになった時、私は勝てるんじゃ無いかという気の緩みが出てしまいました。結果、大逆転負けで選手は号泣。私もしばらくは現実を受け入れたくない状況になりました。

卓球雑誌によるインタビューや写真撮影も、優勝チームにしか無い。2位ではダメなんだと言うこともこの時経験しました。そして考えたんです。来年は必ず優勝してやると。

これは予言とは少し違うかもしれませんが、来年に向けて覚悟を決めた瞬間でした。なぜ決勝で手にしかけた優勝が逃げていったのか。恐らく私たちは優勝するという覚悟を持っていなかったからです。来年は必ず優勝すると決めた時から、練習も1年間、優勝のためだけに頑張れました。

あえて、周りにも来年は私たちが優勝すると予言し続けることが、覚悟の強さとプレッシャーを自分に与えました。もちろん選手にとって勝利に導きながら、私自身を奮い立たせる予言を1年かけて行いました。

結果、優勝することが出来ました。

今日のこの1年がかりの予言で、私の特殊能力シリーズを完結とします。

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