特殊能力。5

昨日の投稿は、理解しがたい状況で、霊感的なものが基準になった予言でした。

この私の初采配だった国体で、16年ぶりに国体1勝となったわけですが、次の年にはブロックを2枠しか通らない厳しいブロックが待っていました。
この時の選手は、昨年も活躍してくれたM大のN尾選手、大学1年目のS大のT島選手、私のクラブ所属のT下選手と2名もの選手が入れ替わりました。

北信越は強豪Y学館OBで形成されている石川、O市役所の実業団選手を擁する長野と2位以内に入るにはかなりつらい状況。
組み合わせを見た瞬間に、1発目の長野県が勝負だと思いました。

また前夜に選手を部屋に集め、オーダーを発表。この試合を勝てれば二枚の切符がかなり取りやすくなる。向こうは考えても無いN尾選手を3番手で使い、T島選手が2点取ってくれたらという想いで組んだオーダーだ。
そして、鍵になるN尾選手は同大学の後輩で全日学ランクに入るような選手だが、練習では互角と聞いている。私は君たちが必ずやってくれると信じている。と言うか、去年同様に早く試合がしたい気持ちになっているので、多分君たちは勝つだろう。

次の日は選手は朝一に全てをかけて臨んでくれました。N尾選手は負けそうな状況でも決して諦めずに、ゲームオールを制して勢いをくれ、T島選手は本当に実業団選手相手に2点をたたき出してくれました。

確かに霊感的なソワソワ感もあったことは事実ですが、この話の大事な部分は、指揮官が自信満々であることで、選手達の不安を取り除き、持っている力を120%出してくれるように導くことにあると思います。選手を鼓舞する事が私の役目。実際、ベンチでどの監督よりも声を出し、一本ずつ立ち上がってのガッツポーズを、他県の理事長にも褒められました。

結果を察知する予言。今回は結果を導くための予言。面白いですよね。

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