特殊能力。4

これは私が初めて国体監督をした時の話です。

私の国体デビューは成年男子ストレートの年で、北信越ブロックが無かったのです。そこで選ばれた選手は、当時M大のN尾選手、K大のW邉選手、P所属のT田選手の3名。この中に私の教え子は一人もいません。

当時、国体と言っても、成年男子はストレートの年以外は予選を勝ち抜けない状況で、17年間国体での勝利が無いという福井県の現状でした。
そして、国体までに一回だけ合同で練習をしたのみで、この選手達がどこまで戦えるのか、ブロックも無かっただけに全く未知の世界です。

国体の対戦相手はM県となり、相手には当時有名な選手も含まれている中で、良い試合にはなるだろうけどM県の方が勝つ確率は高かったと思います。そして当然、相手選手の試合を観たことも無いので、分析も何もありません。

そして、試合前日、部屋に集めたミーティングで選手に明日のオーダーを発表。当時Wエースとして考えられていたW邉選手を3番に起用、T田選手を2点使うという事を伝えた時に、選手の不安も出てきましたが、ここで特殊能力が。

「心配するな、根拠は無いけど何故だか早く試合したい感覚がある。こういう時は勝つ時だ。お前ら明日勝つぞ多分。」

選手達は何を言い出すんだと思ったでしょう。しかし、実際蓋を開けた結果は3-1勝利でした。この日の夜、選手達がkeiさんの言ったこと本当になりましたね。ってビックリしてましたが、小学生達の試合結果予測と違って、全く情報が無い状態での特殊能力発揮の例でした。

これが、この後も数回続きます。

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