和綴本の作業手順｜毛萱街道活版印刷製本所／小熊

和紙の裁断からは始めます。すべて手作業です。

Ｂ５判に裁断を終えました。本文和紙は楮生成和紙で目があります。

表紙となる白石紙子を注文して染めて模様を付けていただきました。作者は、８０歳になる元気な佐藤さんです。

赤い模様の白石紙子の模様の元となったデザインの型の樫の木です。

次に、文選に入ります。これは散文の文選をしたところです。かなが多いです。

テキンのチェースに組版をします。五号明朝活字で行間は９ポの木インテル。

印刷を終え二つ折りにした本文。

テキンは、印刷の位置決めがけっこう難しいです。

表紙に裏紙を付けます。赤い模様の白石紙子の薄緑の裏紙はフランスの手漉きの紙「ムーラン」です。

本文と表紙を合わせてイメージを掴み、角切れの色を選びます。

本文に糸を通す穴を開けます。最初にこよりで下綴じを行います。

角切れを貼り、表紙と合わせてみます。

白石紙子の表紙と角切れ

外題箋を印刷。紙は白石和紙の名詞用の厚い紙です。

圧をかけると凹凸感が出ます。

糸で綴じて完成です。綴じ方は高貴綴じです。

一部だけ注文主から、本文だけとの注文でした。和綴本でも角背本でも注文に応じるて製作を致します。すべて手作業なので少部数で時間がかかりますが、それでもよろしければご相談ください。