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宝くじとネットワークビジネスの共通点

もうすぐサマージャンボ宝くじのスタートですね。

僕は宝くじ買わない派です。本当にただの運ゲーだからです。

その理由をねずみ講と混同されやすい「ネットワークビジネス」との類似点を示しながら説明していきたいと思います。


『宝くじのお金の流れ』

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宝くじ公式HPより<https://www.takarakuji-official.jp/about/proceeds/top.html

まず、宝くじの仕組みから説明していきます。上記の図は宝くじの公式ホームページから引っ張ってきました。

宝くじは年間8000億円以上買われていますが、支払われる配当金はそのうちの46.5%です。

今年のサマージャンボを例にあげて考えます。

1等 500,000,000円 21本
1等の前後賞 100,000,000円 42本
1等の組違い賞 100,000円 2,079本
2等 10,000,000円 42本
3等 1,000,000円 630本
4等 10,000円 126,000本
5等 3,000円 2,100,000本
6等 300円 21,000,000本
(発売総額630億円)宝くじ公式HPより
<https://www.takarakuji-official.jp/news/recent/?newsId=200701>

630億円の販売額のうち、配当金に充てられるのは290億円くらいです。

ここからが本題です。

販売枚数は2億1000万枚です。

当たり枚数は約2323万枚で、当たる確率は9枚に1枚です。

一等の枚数は21枚で、当たる確率は1000万枚に1枚の計算になります。

これが宝くじの確率です。

「買わなきゃ当たらないから!俺は買い続けるよ!」という人は、おそらく確率というもの理解してないのでしょう。

単純に考えると毎回買えば、1000万分の1かもしれませんが、確率とは総数を考えます。

毎回買うごとに過去買った枚数も計算に含まれます。

そうすると「1000万分の1×1000万分の1×…」と、どんどん確率が低くなっていきます。

毎回1000万枚買えば毎年7億は当たるでしょう!と考える人は、1枚300円のくじを1000万枚買える30億円というお金があるのに、わざわざ7億円を当てるために買うのでしょうか。

単純に30億円分買うことでやっと7億円当てることができます。

この計算を知らずに宝くじで運試しをする!という人が、パチンコスロット競馬といったギャンブルを否定できるのでしょうか。

計算上「宝くじとは、買えば買うだけ損をするくじ」ということです。

もちろん、慈善事業に寄付しながら楽しんでいるという人はそれで良いのでしょう。

僕は、法律で禁止されている「富くじ」である宝くじを、みずほ銀行だけが受け持つことができるのかといった裏の事情があり、本当にその収益金が慈善事業に使われているのかどうかもわからないため、寄付という気持ちもわいてきません。


『ネットワークビジネスのお金の流れ』

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大人になると、一度は友人から美味しい話・お金儲けの話として持ちかけられるのが「ネットワークビジネス」です。

ネットワークビジネス自体は法律で定められた方法での勧誘であれば、合法のビジネスになります。

会社の名前、社長の名前、弁護士の名前などが記載されたHPがあり、個室ではなく、ファミレスなどの公共の場であれば勧誘行為はOKといった特徴があります。

「ねずみ講」は違反になりますが、上記のように「ネットワークビジネス」は合法となります。

この「ねずみ講」と「ネットワークビジネス」の違いは、「物の介在があるかどうか」です。

例えば、土地や物件という微妙なラインの物は「ねずみ講」の疑いがあるので気を付けた方がいいでしょう。

主に日用品や化粧品といった身近な物を介在させるのが「ネットワークビジネス」になります。

そしてここからが本題になります。

まずネットワークビジネスの仕組みから分析してみましょう。

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上記のサイコロのピラミッドがネットワークビジネス略図になります。

ここではサイコロの目を①②③④⑤⑥と表記します。

①が社長や副社長といった重役の位置です。

②は社長や副社長の友人や比較的近しい存在の人が来る位置です。

③④は①②の営業で早い段階からネットワークビジネスを始めた人です。

⑤⑥は③の友人、④の友人などが続いていきます。

ここで、先ほどの宝くじの図をもう一度思い出してください。

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宝くじ公式HPより
<https://www.takarakuji-official.jp/news/recent/?newsId=200701>

ネットワークビジネスがお金儲けになるのは、宝くじの配当金と同じで①②③④⑤⑥とピラミッドの上に行くほど配当金が高くなります。

しかし、物を介在させて定期購入してもらうためには、それなりに高品質なものを作り出す必要があります。

今回は計算のために、「ネットワークビジネスの配当金」を48%と設定します。(のちの計算がしやすくなるため)

まず、全員からお金を一律で徴収します。ここでは毎月10万円を徴収金と設定します。

次に会員数を決めます。ここではわかりやすく、倍になるように設定します。

100人 
② 200人 
③ 400人
④ 800人 
⑤ 1600人 
⑥ 3200人

総計6300人の会員から10万円を一律で徴収します。

ピラミッドのように、上の数字になるほど人数は少なくなっています。

宝くじと同じで配当金が高くなればなるほど減っていきます。

そして集まった6億3000万円から48%の配当金である約3億円を分配していきます。

まず階層が6つに分かれているので、1階層あたり5000万円を分配します。

① 5000万÷100人=50万円
② 5000万÷200人=25万円
③ 5000万÷400人=12万5,000円
④ 5000万÷800人=62,500円
⑤ 5000万÷1600人=31,250円
⑥ 5000万÷3200人=15,625円

以上が分配比率になります。

毎月10万円を払っているのに、元を取れているのは6300人中700人です。

分配金の比率は会社によって違うと思いますが、大体こんな感じと思っていいと思います。


『2つの共通点』

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まとめになります。

ネットワークビジネスはだいたい規模の大きなところでは8万人の会員がいたりします。

規模が大きくなっても、上位10%前後の人間しか得をしないシステムになっています。これは宝くじと同じですね。

相当運が良くないと当たらないのが「宝くじ」
2億1000万枚で当たるのは2323万枚(約9.04%)

会員数を10倍に増やさないと元が取れない
「ネットワークビジネス」

6300人の中で元を取れているのは700人(約9%)


これらのことを理解したうえで、やるかやらないかを考えてみましょう。

僕がやるなら、

宝くじは相当運の良かった年に一回だけ買う。
ネットワークビジネスは100人以下のタイミングでしか参加しない。

の2つですかね。

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