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essay

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創作に昇華しきれてない心の機微たち。
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#エッセイ

やっぱり死ぬ勇気は出ないもので

それが勇気と思ってる時点で死ねないんだろう、考える余裕があるんだからね。 思い過ごして幾…

Shiori
2年前
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転職活動中、本屋さんで救われた話

絶賛転職活動中の今日この頃。失望と苛立ちで見切り発車してみたら、面接を仕事の合間に入れた…

Shiori
2年前
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死ねなかった続きはもう余生だけど

「おめでとう」の5文字だって、その一瞬でも想ってくれたことがとても嬉しく有難い。ましてや…

Shiori
3年前
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好きなのは「写真」ではなくて

去年、数年ぶりに手にした「写ルンです」で想像以上の楽しい気持ちを味わえた。 初めてスマホ…

Shiori
3年前
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これまでの10年とこれからの10年

小学生の頃、道徳の授業が嫌いだった。「自由な考えで」とうたいながら求められる正解があるこ…

Shiori
3年前
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成人式を迎えても、私たちまだ大人じゃなかった

何が正しいかも解らないし、誰かを非難したり傷つけたりしたい訳でもない。ただ、思ったことを…

Shiori
3年前
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すてる、

すぐに引っ越す予定は無いが、本や服を断捨離している。 スペースを空けたい。持ち物を減らしたい。揃えているのが誇りだったのに、なんだか足枷のように感じる。 あんなに欲しがっていたのが嘘のようだし、お金の使い方が雑だったなと悔いながら苦笑する。勿論、その時の自分には必要だったのだ。出てくるものはすべて手に入れること。海を越えた旅。往復100km以上の日帰り遠征。 ふと「誰かに家宅整理されたら恥ずかしい」などと思う(逮捕とかじゃなく「不在」が理由でありたい笑)。大野くんみたい

さびしいと言わんばかりのヒガンバナ

「多種多様な生き方を認めて欲しい」と声が上がる世の中、終え方だってそう在っても良いはずな…

Shiori
4年前
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占いに心を売らない気分

占いの類を視界からあえて外している。 昨年末から今年の頭、不安なことが続き、占いをよく見…

Shiori
4年前
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赦すか赦さないか自分で決めてるのに

空きゆく秋 9月、束の間の東京。電車内で目についたのは、ずらりと並ぶ素足の爪先。秋の概念が…

Shiori
4年前
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ととのえないよ、湿度では

深夜ひとりの事務所で 久しぶりに最後の一人になった。事務所を閉めてエレベーターに運ばれな…

Shiori
4年前
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いいひとから連れていかれてしまうなら、優しくないままでいいよ

いいひとが早く亡くなってしまうのは、神様が連れて行ってしまうからだと聞いたことがある。神…

Shiori
4年前
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十三年経て饒舌な祖父の夢

高校生の頃に亡くした祖父は、夢に現れても言葉を発することは無かった。ただ、病魔に蝕まれる…

Shiori
4年前
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クリームソーダのチェリーみたいに

悩みや悲しみに暮れる人へ、絞り出してでも言葉を贈るのが正だと思っていた時代があった。狭苦しい自分のワードローブから似合いそうな服を引っ張り出して着せつけた言葉は思うように伝わらなくて、逆にそんな善意を受け止められないことだって何度もあって。 良いことを言われたら救われる訳でもないし、自分の欲しい言葉が他人にとって辛く聞こえることもある。ただ背中をさすったり手を握ったり抱きしめたりすることが言葉以上に何かを伝えることもある。どんなにリモート化が進んでも、確かな温もりの強さには