僕の七夕祭り #夏祭りとぼく
地元の七夕祭り。
僕は父に手を引かれている。
母は弟の手を引いて、僕たちの後ろを歩いている。
祭りの会場となっている商店街にはたくさんの飾りつけが吊るされているが、人を避けるのに精一杯でゆっくり見ている余裕など僕にはない。
人混みの中、発せられる熱気で汗が止まらない。
七夕飾りから垂れ下がる派手な色のビニール紐が、顔やら腕にひっついてくる。
喉が渇き、屋台で売られているジュースやかき氷に目が向く。
でも父に買って欲しいとは言えないでいる。
商店街を抜けると、露店から発