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#5 歴史学習は暗記よりもイメージが大切?

歴史を勉強するのはどうしてなのだろう?

歴史を学ぶといろんなことが理解できます。例えば、普通や当たり前は時代や場所によって変わる、ということを知ることができます。

それって、どういうこと?

たとえば、今の日本では「お金を稼ぐのは良いこと」とされていますが、ここ200年ちょっとの話で、人類の歴史の中では最近のことなんですよ。

えっ、そうなの?

はい。たとえば日本の戦国時代では稼ぐ能力はまったく評価されず、切り合いに強い人が偉いとされていました。

たしかにそうだね!そうゆう視点でも歴史は学べるんだね!


今回のテーマは「歴史」です。4回に分けて掘り下げていきたいと思います。
みなさんは「歴史」について、どんな印象を持っていますか?
「覚えることが多い」「難しい」「勉強する意味がわからない」。。
そんな印象を持たれている方、多いと思います。
「いいはこつくろう鎌倉幕府(1185年)」「鳴くようぐいす平安京(794年)」のように、学校での歴史の学び方には、テストや受験に合わせて暗記を重視するという側面がまだまだ強く残っているかもしれません。
しかし、何かを学ぶ際には、必ずしも事細かに暗記する必要はないと思います。現代においては、パソコンやスマホなどの便利なツールを用いることで、すぐに情報を手に入れることができます。
そのため、歴史を学ぶ際には、出来事や人名や年号を事細かに覚えることよりも、「当時の人々はどんな価値観で生きていたのだろう」「どんな暮らしで何を楽しんでいたのだろう」といったように、当時の人々の価値観や暮らしぶりをイメージしながら学ぶことが重要だと思います。


当たり前は時代や場所によって違う

そうして、昔の人々の暮らしぶりについて学ぶことで、現在私たちが生きる日本の社会についての理解も深まります。「昔はこんなことを価値が高いとされていたんだ!」という気づきから、「昔に比べて今はこうだな」と考えていくことで、今の社会が当たり前ではないと感じられるようになると思います。
たとえば、今の日本ではお金を稼ぐのが偉いとされていますが、実はここ200年ちょっとの話で、人類の歴史の中では最近です。中世のヨーロッパでは稼ぐ能力はまったく評価されず、むしろ否定的に見られていたといってもいいくらいです。その当時の社会的な「偉さ」の指標はなんだったかというと、信仰心ですね。信仰心が篤い人ほど偉い、という社会だったんです。
戦乱が続いていた日本の中世なら、やはりお金を稼げる人なんかよりも、切り合いに強い人のほうが尊敬されたでしょう。ですので「偉い人」の定義は時代や社会(環境)によって全然違うのです。


偉人の心情をイメージしてみる

同様に、歴史を学ぶことで、人間に対する理解も深まります。過去の偉人たちがどのように生きていたのかを知ることで、自分自身や人間についての理解を深めることができます。例えば、マハトマ・ガンジーは非暴力運動の代表的な指導者であり、独立運動に尽力した人物です。彼は人々に対して、暴力ではなく非暴力で闘うことを訴え、自らもその実践に取り組みました。彼は何度も逮捕され、投獄されたにもかかわらず、非暴力を貫き通し、多くの人々の尊敬を集めました。
このエピソードに対して「どうしてどんな状況でも彼は非暴力を貫けられたのか」「今の社会で言うとどんな状況に当てはまるのか」など、ガンジーの感情や価値観をイメージしてみることが大切です。そして「自分だったらどうするだろう」「どんな状況に当てはまるだろう」と考えることで、自分自身の理解が深まり、また困難に立ち向かう勇気を持つことができるかもしれません。


したがって、学校で歴史を学ぶ際には、数字や文章を暗記するのでなく、過去の人々の価値観や暮らしぶりをイメージすることで、私たちは社会や人間についてより深く理解することができるでしょう。そして、それは必ずしも教科書や本からでないと学べないわけではありません。現代において歴史を学べるコンテンツはいろいろあります。それについて次回の記事で書いていきます。ぜひ、次回の記事もお楽しみにしてください!

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