見出し画像

神を体験したplayers delight達。その時代を駆け抜けたコービーブライアント。

96年のオールアメリカンはとても印象的だった。コービーの活躍がやはりそれで。
NBA、バスケットボールの神様でもあるマイケルジョーダンという一つの時代の「現役」を意識した選手が高校からアーリーエントリーで大学に行かずルーキーイヤーも迎える事をとても意識していた。「神」を体験するか、しないか、はとても大きな経験である事は間違いない。
ジョーダンの最後の引退を見た若者達にとって一つの時代の転換点を現場で迎える事は、あの当時年齢も違うがNBAを目指していたバスケ愛してやまない学生達の頭の中だ。

その中でもコービーブライアントは、オールアメリカン95年、96年の二年を見ても印象的だった偉大な35プレイヤーにも35周年に選ばれた事も示している。選ばれた中にヴィンスカーター、ケビンガーネット、ポールピアーズの名前もあるが一足先だった。コービーはカレッジ行かずにルーキーでNBA入り。その前の年のガーネットに続いた。
このガーネットからアイバーソンまでの時代がこのNBAの一つの時代でいわゆるこの神体験をした世代だと思う。
彼らはその体験と神無き後のNBAの新たなイコンとなるべく切磋琢磨した。そして大きなインパクトと次世代を作って支えることになる。

僕が最後を見届けたのは2003年のオールスターだったと思う。ウィザーズ期のジョーダンだ。
ジョーダンを目指して、ジョーダンと同じ舞台に立ち、ジョーダンを越えようと研究に研究を尽くし、練習と時間を積み重ねたこの時代のメンバーは本当にキャラクター勢揃いだった。そしてそんな一人のメンバーのコービーが逝ってしまった事、とても悲しく思っているのはライバル、仲間達、そしてジョーダンだと思った。

シャックやその当時のレイカーズのスタメン5、この時代を切磋琢磨したライバル達。伝統的な強豪カレッジワイルドキャッツを奇抜に貪欲に立ち向かったフロリダ大のエースジェイソンウィリアムズは大学を中退してNBAへ。
コービーの前の年にNBA入りしたケビンガーネットは、サラリーキャップは低いが高校からルーキー入りを選ぶ。
アーリーエントリーも考えたが大学を選択し、華々しいキャリアを大学で残してコービーの翌年合流したアイスマン、ティムダンカン。
一同にコートに集うのは97.98年だった。その時ルーキーイヤーの翌年飛び抜けたのはコービーだった。
97、8年くらいに若野桂さんがNIKEのUrban Attackで広告を担当し、ジョージクリントンとコラボしたりPlayers delightでこのルーキー達をイラストにし、ZeebraさんTwigyさんDLさんを抜擢しバスケ/ヒップホップカルチャーを繋げたあの時間を体験した。

そしてここにコービーがいなかったのは彼が一つ飛び抜けた存在であったということも感じられる。コービーのプレイに大きなインパクトは感じなかったし覚えていない。ただどこか見覚えのあるプレーをし、確実に成績を残してチームを率いてチャンピオンを重ねた。
そのプレーはジョーダンのどこかのシーンを切り取ったようでその存在が神に迫る事に当時気持ちよくは思っていなかった。
選手の色という点ではその他の選手に感じていたし、挑戦者を感じた。
でもコービーはいつの間にかその挑戦者を迎える存在になっていたこと、そしてマジックなきレイカーズを支えるプレイヤーとして見ていた。

僕にとって名古屋で学生を過ごし若野さんを近くに感じていた時、players delightというNBAの新時代を作ったルーキー達はもう顔となっていた。その頃僕は専ら床に手を着き、ヒップホップに耽っていた。
この前神戸と友人と懐かしいHiphop話をしていた時にも話題になったのがこのPlayers Delightというナイキのこの広告イベント。昔のレコード出してみたり久しぶりに当時のゲームの録画したVHSを観ると熱い気持ちは蘇る。

激アツだった95-00年くらいのバスケ熱の盛り上がりはバルセロナ、アトランタのドリームチームの実現に始まり、NIKEの当時のイケてる企画の数々だったと思う。バスケット/ブラックカルチャー/ヒップホップカルチャーというリンクで当時の僕は部活を引退してからヒップホップにのめり込んで行く。
白人のジェイソンウィリアムズが大麻でフロリダ大を退学になってNBAにインした時もバスケ界のエミネムのようにタイムリーに繋がったり。
アイバーソンも暴行事件で大学でのキャリアを危ぶまれたが、NBAで返り咲く、みたいな。
皆ジョーダンの引退を意識しながら導かれるようにNBAに集まりました。

未知の存在far from yours we got all拍手喝采。
※20200129追記
ジョーダンを追い、神を体験したプレイヤーデライト達。
後にコービーはこんな言葉を残しています。

I don't want to be the next Michael Jordan, I only want to be Kobe Bryant.
Kobe Bryant

コービー、安らかに。

#playersdelight
#kobebryant

言葉を直接届ける機会をいつか何処かで作れたら!