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ぼくの「りんかく」9 - 行ってみたかった場所たち

2023年5月21日(日)に行われた文学フリマに出品する「りんかく」という写真ZINEについて、作者サイドからあれこれ裏話をするnoteです。
「だれかに写真を撮ってもらうと、自分から見えない『輪郭』が見えて立体的になる気がする」。この本は多拠点生活の「りんかく」を集めた立体記録。

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あとがきに書いた例の映画をもう一回観に行って、なんだったらノベライズも2回読んだ。どれだけ好きなの?って感じだけど、なんか気になってしまって。

ノベライズ1回目は自分の頭の中の世界で。それが映画で上書きされて、ノベライズ2回目を読む時には観た映像を頭の中で再生しながら読んでいた。

ハリーポッターが映画になった時、原作を読んだ自分だけのイメージを壊したくなくって映像を見ないようにしていたのを思い出した。今回はキャストがわかっている状態の物語だから、そういうイメージ壊すとかっていうのはなかったなぁ。

なんて書き出しから始まる、ぼくの「りんかく」9回目です。

27-28 なんか好きなバス停と、カリッとした星空

1枚目は奈良のADDress吉野拠点。
拠点の目の前にバス停があるんですが、なぜかとても惹かれました。地方に行くとバスによく乗るようになるんですが、バス停ってなかなか味があると思うんです。このバス停も多分、日頃から地元の人が使っているんだろうな、って感じが漂ってて好き。

2枚目は和歌山ADDress熊野拠点から。
伺ったのは夜に氷点下になる頃。車のボンネットに夜露が凍っている中、ツンと透き通った空にレンズを向けました。伊豆大島で撮影した夜空よりずっとシャープでカリッとしているんですが、いかんせん寒すぎてカメラが誤作動しっぱなし。気づいたら電源がオフに…っていうのを何回か繰り返しながら、やっと撮れた1枚です。

29-30 鉄輪、かんなわ

ところ変わってこちらは大分県、別府。
ADDressの別府拠点へは大阪湾からフェリーで向かいました。別府港に着いたのは早朝、バスが動き出すのを待って拠点へ移動。
拠点最寄りのバス停は2カ所ありますが、この時は山側のバス停に到着しました。あいにくの雨模様でしたが、坂の上から初めてみた鉄輪地区の湯煙に感動したのを覚えています。あぁ、別府に来たんだなって。

別府拠点の近くにある「ひでさん」という鳥料理屋さんは、いつも満席でなかなか入れない人気店。ランチには炭火焼きのセット一択、美味しそうな香りが店いっぱいに広がります。

まとめ

和歌山、吉野は行ってみたかったけれど行くことはないかな、と半分諦めていた場所。ADDressを使っていなかったら行くことのなかった場所かもしれない。こういう日本の再発見ができるのが本当に楽しくて嬉しい。

別府にもいつか行ってみたいと思っていたけれど、あまりにも有名どころすぎて行かないかも?とか思ってた。

とにかく行かないかもと勝手に思い込んでいたところに行ってみたら、やっぱり楽しかった(本当は行きたかったから)ということがわかったのでした。観光ではなく住む、という視点でその場に滞在できるというのも、僕に合っているんだと思います。

さてこちらの冊子、現在はADDressユーザー限定になってしまうのですが鶴巻温泉A邸で閲覧・購入ができます。(家守さんのご好意でおいていただけることになりました!)
滞在される機会のある方、よろしければキッチンにある物販棚をチェックしてみてくださいね。

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