そんなことはなく、部屋に日が差し込んで来た

「怖いな」
「宅急便だったのかな」
「深夜に?そんなことはしないだろう」

彼女はもし昨日深夜にベルを何度も鳴らし、
声ともならない声を出した主が
どこかの非常識な宅急便だったらいいのに
そうだったら気が楽なのに、
そう思いたいと願っていたので
私は「絶対違うな。だって23時半にこないだろう。業者の名前をいうだろう」とも言えなかった

「明かりがついていたからかな」
その日はシャッターを閉めて寝たという

「カーテン開けて。怖いから」

私は立ち上がり
ベランダに誰か立っていたらどうしよう、誰か遠くからみていたらどうしようと思いながら

カーテンを開けた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?