見出し画像

小さな子どもの大きな野望#3

 こんにちは👋N.です。


 帰り道はバスに乗っていたときに、覚えている自信があった。

 そして私はあっさりバス停をスルーして、ルンルンしながら歩き始めた。
 
 家まではバスで一時間ちょっとだから、歩いても一時間ちょっとで着くはず!


4歳の私はそう思っていた。


 歩き始めたのは13時頃。

 道に迷うことなく、どんどん歩いて行った。


 歩き始めて一時間が過ぎたころ、バス停があった。
そこのベンチで、母が作ってくれたお昼のお弁当を食べた。
 このバス停で、“もうバスに乗ろう”と少し待っていた。
 でもどのバスが来るのか家に帰れる番号のバスが来るのか、わからなかった。

 
 あきらめて、また歩き始めた。“もう足が痛い😭”

 
 それでも歩く。
歩くしか家には帰れない。


 2時間たった15時頃。
だんだん寒くなってきた。
でも全然家には着かない。

 心細くて、涙が出た。

 歩いても泣いても、時間ばかりがたっていく。
 母の職場に電話をしようと思ったが、怒られるかもしれないと思って出来なかった。

 
 私が歩いている頃、そんなことをしているなんて思ってもいない母が帰宅していた。そして…
 

“◯◯(私)がいない❗”


時計は17時を過ぎていた。

 




 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?