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2歳、あまのじゃく期

2歳の長男ちみすけは最近あまのじゃく期だ。
とにかくなんでも反対を言いたい。

高いと言えば低いといい、
暑いと言えば寒いという。

とくに最近は「いってらっしゃい、行ってきます」と
「長袖、半袖」の対応がお気に入りのようで、
何も聞いちゃいないのに
「いく人が、いってらっしゃいで、行かない人が、いってきますだよ!」とか
「さむいときが、はんそでで、あついときが、ながそでだよ!」とかをニコニコ(ニヤニヤ?)しながら言ってくる。
そう言って母に「逆逆ゥ!」とつっこんでもらえるのを楽しんでいるのだ。

そんなちみすけと先日、ご飯を食べていた時のこと。

ちみ「ひとりでたべるとおいしいね!(いつも、みんなでたべるとおいしいね!と言うのでその逆を言っていると思われる。)」
母「逆逆ゥ!みんなで食べるとおいしいんだよ〜」
ちみ「ふふふ〜。(ちくわをたべる)」
ちみ「あなのあいてないものなんでしょうか!」

突然クイズを出された。

ちみすけのクイズについては以前も書いたことがあるが、このように突然始まる。

今回もなかなかの難問だ。
穴の空いてないものなど、そこらじゅうにある。

しかし、母には分かるのである。

母「かまぼこでしょ。」

ちみ「(ニヤニヤ。チガウ!と叫ばないのは正解のサイン笑)んとー、んとー、あとはなんでしょうか!」
母「あつあげ。」
ちみ「(ニヤニヤ)あなのあいてないのほかにもあるよ!」
母「アンパンマンソーセージ。」
ちみ「(ニヤニヤしてごはんに戻る)」
母「あってた?」
ちみ「ふふ、せいかい(小さい声)」
母「(ドヤァ)」

あらゆる「穴の空いてないもの」の中から、母がたった3つの正解を全て導き出せたのには理由がある。

まず、ちみすけはこのクイズを、ちくわを見て思いついた。
このちくわというのは、ちみすけにとって「穴の空いたかまぼこ」なのだ。
ちみすけはかまぼこが大好きだ。
彼がかまぼこと呼ぶのは、コープで頼むあげかまぼこのことで、あると大人の分までぶんどろうとしてくるほど好きだ。
しかし、これはコープ(宅配)の商品なのでいつもあるとは限らないし、欲しいと思って頼んでも届くのは次の週。ちみすけがどんなにほしがっても、すぐは買えない。
かといって、かまぼこというのは卵が入っていることが多い。うちの近くのスーパーの練り物コーナーには、卵・乳・小麦アレルギーのちみすけに食べられるかまぼこはなくて、唯一あったのがちくわだったのだ。
しかしそれでちくわを買ってきたら、かまぼこがいいと泣かれた。そこで、これはかまぼこみたいなもんだ。穴の空いてるかまぼこだ、と言って説得した。
という経緯があったので、
ちくわを見たちみすけに「穴の空いてないもの」と言われた時の正解はかまぼこなのだ。

さらに、かつて母が「かまぼこ」を「厚揚げ」と間違って買ったことがあり、ちみすけはこのエピソードが大好きで何度も何度もいじってくる。
というわけで、もう一つの正解は厚揚げ。

昨日ちくわ食べてたときに、
母「ちみちゃんほんとかまぼこ好きね〜、あ、でも考えたらアンパンマンソーセージも大好きだもんね」
ちみ「なに?」
母「アンパンマンソーセージもかまぼこみたいなもんなんだよ」
という会話があったので、三つ目の正解はアンパンマンソーセージなのだ。


と、いうわけで正解をたたき出した母の横で、父は「え〜?」という感じで口を出した。

父「魚肉ソーセージは?」
ちみ「ちがうよ!(違うよ!が言えて嬉しそう)」

そうなのだ。
ちくわ(穴が空いてる)、の反対(穴の空いてないもの)は、
かまぼこも厚揚げもアンパンマンソーセージも正解だけど、魚肉ソーセージは違うのだ。

ふ、ふ、ふ、父、まだまだだな。

父「えー!なんでよ。もう知らない!」
ちみ「まだしってる!」

なるほど。
「もう知らない」の反対は「まだ知ってる」なのね。

ちみごはん
・ひじき炊き込みご飯
・つくね
・オクラ
・さつまいも

写真のごはんの日は、ちみ父が泊まりの仕事だったので、できるだけスムーズに夕食が進むようにちみのすきなものを揃えました。
見事はまって自分でパクパク食べ進めてくれました。
翌日の朝も炊き込みご飯をおにぎりにした結果1人でパクパク食べてくれ、ワンオペをなんとか乗り切れましたとさ。

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