ボロネーゼの悲劇
今日の夕飯は
茄子とパプリカのボロネーゼだ。
先日、何を作るかは決めずに行ったスーパーで、無性に茄子が食べたくなり形の良いものを選んでカゴに入れた。
普段はある程度献立を決めてスーパーに行くのだが、たまに何も決めずに使えそうな食材などを買って帰ることがある。この茄子は、そうして我が家にきた茄子だ。
今日はおやつの時間に冷蔵庫を見回して、茄子とパプリカ、鶏挽き肉、それにトマト缶を見つけて「よし今日はボロネーゼだ」と決定を下した。
そうして作った、茄子とパプリカのボロネーゼ。
トマトの酸味を少し残して、子どもたちも好きそうな味つけにした。
毎回思うが、こういうスパゲッティとか丼とかチャーハンとかを食べるスピードの速いこと。いつものご飯あんなにゆっくり食べるのに!となるのは、あるある話かもしれない。
さて、いよいよ夕飯の時間。
夫は仕事で少しばかり遅くなると言うので、私と息子ふたりの分を仕上げて食卓に出す。
そしてそれぞれのお茶を用意し、次男には袖ありのエプロンを着せる。手拭きも準備して、いざ実食!!(食わず嫌い王風に。)
…
ふたりとも食いつきが良い。初動の速さ!!
よし今日ははやく食べ終わるぞ!!!
と心の中でガッツポーズをして、さて私も…と席につき食べ始める。
食べてる途中子どもたちの様子を見るために、ふと顔をあげると、二人とも口のまわりが真っ赤だ。はっとして次男を見ると口のまわりだけでなく、頬に鼻の頭、手やテーブルまでもが真っ赤に染まっていた。
思わず、ヒィッと声をあげそうになった。
私としたことがうっかりしていた。こういうスパゲッティ(ミートソースやナポリタン)を食べるとこうなることは知っていたのに。
はやく食べられたとしても、その後の子どもたちを拭いたりテーブルや床を拭いたりと時間がかかるのだ。盲点だった。
だが「おいしい?」と尋ねるとニコッとこちらを見るふたり…
私の負けだ。
いくらでも拭きます…寧ろ拭かせてください…
…
ごちそうさまをして、まずは長男に自分で拭きなさいと手拭きを渡す。5歳ともなれば自分でしてくれるのでとても助かるのだが、拭き残しがあったりすると、なんだかんだでまだ幼いのだなと微笑ましくなる。
ただひとつ後悔があるとすれば、白いシャツを着せていたということだ。点々と赤くなった部分があることに気づいた私は、少しだけ見ないフリをした。
続いて次男だ。さてどこから拭こうかと悩むほどに汚れている。拭かれることを嫌がるので、色んなもので気をそらしながらなんとか完了。その後、次男の椅子まわりの床とテーブルも完璧に拭き上げた。
ボロネーゼは美味しかった。
子どもたちにも好評だったし、残さず食べてくれた。
けれど暫くは作る気が起きない。
夜、拭き作業にパワーを消耗するのは地味に辛い。
よし次は汚れにくい和風パスタにでもするか。
そう心に誓い、ふたりを風呂場へと誘うのであった
総評
カレーと同じくらいボロネーゼは手強かった。
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