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呪術廻戦134話　脹相の言動の意味

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渋谷事変での脹相

虎杖悠仁との戦いで存在しない記憶を挟み込まれた九相図脹相。虎杖を実弟と思い込んでしまった苦悶の末、脹相は虎杖の正体を確かめるべく最前線へと向かう。
しかしそこで待っていたのは呪霊の親玉偽夏油。次第に心臓の鼓動が大きくなる脹相は即座に気付く「そういうことか!!加茂憲倫!!」
「よくも…よくも俺に虎杖を!弟を!殺させようとしたな!」
叫びながら加茂憲倫に接近を図るも裏梅に遮られる。
「どけ!俺はお兄ちゃんだぞ‼︎」
134話はこの珍妙な台詞で締め括られた

134話で生まれた脹相偽夏油間の違和感


1.なぜ脹相は受肉から134話までの間その中身に気付かなかったのか
2.なぜ脹相は偽夏油の正体に気付いたのか
3.殺そうとしたのは脹相であり偽夏油は殺しの依頼をしていない、にも関わらず脹相の言葉は「殺させようとした」

1.脹相が偽夏油の正体に気付かなかった理由


脹相は受肉を経て偽夏油一行と遊戯をしている最中八十八橋に向かった弟二人の死を感じる。1日にも満たない短い人生それでも偽夏油の近くにいた。それも手が届くほどの至近距離でだ。脹相は既に偽夏油も加茂憲倫の顔も見ている。何故気付かないか。

答えは脳を弄られ一時的な記憶喪失状態であったから

突拍子もない設定を出した理由には初登場時の脹相の姿が関係する。
今から大きく遡る本編60話、壊相の回想の中に出てくる受肉した脹相。

包帯脹相

頭には包帯のようなものが巻かれてある。
62話弟二人の死を感じとる脹相。受肉してから数時間しか経過していないであろう脹相の頭から包帯は消えている。

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この間脹相は兄弟会議と遊戯をしていた描写のみ、戦闘による負傷などありえない。頭になんらかの細工が施されたのである。脳を転々とする呪術師?によって受肉させられたのだから。

2.脹相が偽夏油の正体に気付いた理由

106話存在しない記憶を受け脳の痛みで頭を抱える脹相

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最愛の弟壊相血塗相、その仇である虎杖悠仁。しかし虎杖は弟であった(と思い込まされている)。
尋常ならざる負荷がのしかかっているだろう。記憶喪失を経験した人間が記憶を取り戻す方法で一番有名な方法は何か、強いショックを与える事である。存在しない記憶は幸か不幸か偶然にも脹相の脳に細工された記憶の封を解くことになる。
存在しない記憶によって本来の記憶を取り戻した脹相は前線に戻る。
目の前には悠然と佇む偽夏油、その額には謎の傷。
封印されていた記憶の中にある呪胎九相図を作った男の額と同じもの。脹相の中で答え合わせが終わる。

3.脹相のセリフの違和感

「よくも…よくも俺に虎杖を!弟を!殺させようとしたな!」
殺そうとしたのは弟の仇を取ろうとした脹相。
脹相は一体何を言っている。偽夏油(加茂憲倫(?))は一言たりとも殺しを命じてはいない。脹相と偽夏油の間で何かが噛み合っていない。
脹相が虎杖を殺そうとしたのは彼自身の意思であるはず。何かがおかしい。
そもそも脹相が虎杖を弟の仇だと認識したのはある男?の一言のせいである
?「フフッ報告が入ったよ壊相血塗相を殺したのは呪術高専1年虎杖悠仁とその一派だ」
優しいおじさんがいたものだ。この言葉を鵜呑みにし脹相は今の今まで虎杖=弟の仇として憎悪を向けていた。この言葉を機に脹相の人生は虎杖殺しのみに注力していく。望みは果たされかけた。しかし虎杖は弟になってしまった。偽夏油は母を弄んだ許されざる男加茂憲倫だと思い出してしまった。
弟(虎杖)が弟(壊相血塗相)を殺すなど有り得ない。お兄ちゃんはそんな事考えられない。
脹相の思考は一つの仮定に向かう。偽夏油の言葉、あれは嘘なのでは？
虎杖を殺そうと仕向けたのでは？

よくも虎杖を殺させようとしたな

が出来上がった

4.脹相のみ記憶を封じた理由(割と破綻気味)

『俺には3人の親がいる』
『母』『母を孕ませた呪霊』『そしてその間に血を混ぜた母を弄んだ憎むべきー』
俺には3人の親がいる、俺たち兄弟には、ではない。
3人の親がいるのは脹相のみ。(現状脹相壊相血塗相に限る話)
壊血塗に加茂の血は流れていない。
偽夏油は脹相から自身の存在が明るみに出るのを防ぐ為彼の記憶を閉ざした。
壊相血塗相に封印を施す必要はない。加茂の血が含まれているのは脹相のみなのだから。
以下脹相のみ加茂の血が流れている考察
脹相は身なりが整っている。目も黒目ではない。弟と違い背や腹に化け物の口はない。加茂の血により人間の要素が強まったから
九相図は人体が腐食していく様子を表した仏教絵画である。
しかし九相図らしい術式蝕爛腐術を宿したのは弟二人だけである。
脹相は上位の赤血操術を加茂から手にしたから。
九相手は特異体質により呪力から血を生成できる。
加茂憲紀は血液パックを携帯しなければならない。血を作れないから。
つまり血を作るのは加茂家ではなくパパ呪霊or半呪半人の性質。
3人全て血を作れるのだから3人共加茂の血が流れているとはならない。


おわり


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