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ヘチマの毒で

また風邪をひいた。娘がひくので、それを家族みんなでうつし合うという恒例行事。

案の定、副鼻腔炎になってしまい、頭がぼんやりとする。ぼけっとしているのはいつものことではないかと心の中でつぶやかずにはいられない。

自己治癒力もいいが薬を飲んでさっさと楽になりたい、と薬局に駆け込むが、乳やり中の身では飲める薬が全くないとのこと。ハーブのものならどうよ、と食い下がるも、ユーカリですらイケマセンネ、と一蹴されてしまった。

これならよろしいですよ、と棚の奥から出てきたのがこのレメディ。ホメオパシーの薬は、はっきり効いているのがわからないことも多いので、最近はめっきり遠ざかっていたのだが、背に腹は変えられぬ、とお買い上げ。

飲んでしばらくすると、喉がやたらと渇き始める。おお、これは鼻炎の薬を飲んだ時のようではないか。と感動して成分を調べてみると、Luffa aperculata=へちま、とある。ヘチマか。・・・ほう。もっとこう、毒々しい色の花だったり変な鉱物だったりしたほうが盛り上がるのだが。
と勝手ながっかりを向けられたヘチマ、今朝も効いてくれている。当たればよく効く、ホメオパシー。今回は正解だったようだ。

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