不動産鑑定士試験 独学の勧め ①

今回記事を執筆することが初めてのこともあって、軽く自己紹介をしたいと思います。

私は2017年に不動産鑑定士の論文式試験に合格し、現在は実務修習の受講生です。

来月には行政書士の試験を受験する予定でいます。

更新は不定期になるかと思いますが、試験の受験に役立つ情報や、不動産に関する情報をお伝えしていきたいと思います。


今回の記事の内容は、冒頭にも書いてある通り、

「不動産鑑定士試験の独学での受験を勧める」

というものです。

一般的にはあまり知名度は無い資格ですが(泣)、一応不動産鑑定士は三大資格に入る難関資格試験ということもあって、予備校の講座を受講して受ける人がほとんどです。

「独学は無理でしょう。」

という感覚でいる方が多いと思います。

しかし私は、自分の受験生時代の経験から

「独学でも十分いける。むしろ独学の方がいいのではないか。」

と思っています。

理由は以下の通りです。

①予備校の講座代金が高い。

 不動産鑑定士の講座を開設しているのはTACとLECだけです。その どちらでも講座をとろうと思うと、30万~50万円ものお金が必要になってきます。とても気軽に出せるようなものではありません。書籍で勉強すれば一冊せいぜい3千円程度であることを比べると、大きな差があることが分かります。とりあえずとっていい、という金額ではないことが分かります。

②講座を聞くことそれ自体が目的となってしまう。

 前述のように、予備校の講座はそれ自体がとても高額なものです。なので講座を購入すると

「聞かなきゃもったいない。」

という感覚になって、とりあえず講座は全部聞くという方が多いです。

「それの何が問題なの?講座を聞けば勉強も進むし、買った講座を聞かないで放置するよりはましでしょ。」

と思う方もいるかもしれません。

 しかし、講座を聞くというのは本来実力をつけるための手段にすぎず、それ自体が目的となってはいけないものです。本来勉強というのは自分が単独でやるものであって、独学では難しい時に講座を活用するのが正しい利用の仕方です。

 講座をとった友人の話によると、各科目の基本講義は一回3時間で計18回あります。講義を聴くだけで、3×18×5=270時間も消費することになります。忙しい社会人受験生であれば、決して簡単に捻出できる時間ではありません。時間を消費することになっても、講座を聞くことが自分のためになるのであればいいのですが、必ずしもそうなってはいないようです。

 鑑定理論の通信の担当の先生は、TACもLECもテキストをただ読んでるだけの授業の様です。経済学の関しては、TACの担当の先生よりも、YOUTUBEの無料の授業の方が分かりやすいという人が多いです。(私自身もそう思います。)会計学や民法に関しても、無料の講座はあります。

「せっかくお金を出したのに聞かないのはもったいない。」

という感覚で、ただなんとなく聞いてるだけの人が多いようです。

③今の時代独学で勉強できる環境は整っている。

 「鑑定士は難関資格だし、独学での合格なんて不可能に決まっている。それに不動産鑑定理論については独学は不可能でしょう。」

なんていう方も多いと思いますが、現実には予備校の講座が無くても十分に学習できる環境は整っているのです。

http://dai-kan.co.jp/

こちらのホームページは不動産鑑定士の大島先生が解説されているページです。現在、不動産鑑定理論や行政法規の解説書を出版されています。鑑定理論のテキストについては、多くの受験生が

「予備校のテキストよりも分かりやすい。」

と言っています。テキストの棒読み講座を聞くよりもこの本を使って勉強した方がよっぽどためになると思います。

経済学や会計学についても、YOUTUBEに無料の講座は多数upされていますし、講座のためのテキストも販売されています。

正直予備校の講座よりもこちらの本の方が分かりやすいという意見も多いです。

「予備校の講座をとらなきゃ。」

と考える前に是非一度思いとどまってみませんか?






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?