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306 CFTC 為替先物の投機筋のポジション 2023年9月19日時点

為替先物市場において、投機筋はドルに強気だ。ユーロについては強気から弱気に方向転換し、豪ドルについては、中国経済の軟化懸念からショートが急増し、過去にないほどの水準に高まっている。


前回記事
2023年5月23日 216 CFTC 為替先物の投機筋のポジション 2023年5月16日時点

最初に、いつものように、念のため、
相場は投機筋のポジション動向で決まるわけではない。むしろ、彼らも相場の後追いをすることが多く、彼らもしばしば間違う。
しかし、投機筋の情報収集力は凄い。そしてそれに基づいてポジションを張る。投機筋の動きは参考になるときがある(いつも参考になるわけではない)ということだ。

では、為替先物における投機筋の円、ユーロ、豪ドルのポジションを見てみよう。
データは週次で、9月19日まで発表されている。

(1)円/ドルポジション (先物市場ではドル/円ではなく円/ドルである。
投機筋のポジションは 円ショート>円ロング 歴史的にネットショートポジションは最大水準にある。
円ロングが少し増えている。YCC解除、マイナス金利修正の期待があるのだろう。
しかし、投機筋は、基本的に日米金利差から円安と考えている。
というか、日米短期金利差が大きすぎて、つまり円キャリーロス=いわゆるスワップ損が大きすぎて、円ロングを維持できない。

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