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藤野英人氏、ひふみ投信の運用責任者に復帰

ひふみ投信の運用責任者に藤野英人が復帰する。事情は分からないが、巷では、パフォーマンスが悪いので交代すると言われているようだ。

そういうことを聞けば、パフォーマンスはどうなのだろうと気になる。
で、チョット見てみた。

ひふみ投信の運用スタイルはGARP(中長期の成長が見込める株を割安の時に買う)のようだ。投資対象は国内外の上場株式。
ベンチマークはないが、一応、TOPIXは意識しているだろう?

というわけで、勝手にTOPIXと比較してみる。

すごいパフォーマンスだ。TOPIXを大幅にアウトパフォームしている。素晴らしい。
しかし、2022年になって悪化している。何があったのだろう。
運用レポートを読めばわかると思うが?

相対パフォーマンス(ひふみ投信/TOPIX(配当込))を見ると、
2020年終わりころから約2年にわたって、TOPIX(配当込)をアンダーパフォームしている。
ファンドの創設以来こんなに長期間アンダーパフォームしたのは初めてだ。ちょっと長すぎる。少なくとも、勝てないまでも、負けを抑えねばならない。リスク管理はどうなっているのか?

巷の噂は本当のように思う。
運用責任者の交代でパフォーマンスが改善することを期待する。

運用は、一度リズムをこわすと、あがいても浮上できないことがある。そうなると一サイクルお休みして出直すしかない。誰か一時的に代わってくれる人がいればいいが、通常はそんな便利な人はいない。結局、運用責任者を後任者に譲ることになる。

ところで、私のことだが、私が会社の自己勘定を運用しているときはパフォーマンスはよかった。運用スタイルは、今後1~3年、利益成長率が落ちないことがより確実な銘柄に投資すること。そのため、企業分析をし、特色(いい点)、問題点を洗い出し、何故投資するか明確にする。その理由がなくなったら売りだ。もちろん、外れることはある。トータルでうまくいけばいい。要は、当たる確率を高める(分析力を高める)ことだ。

パフォーマンスがよかったので、顧客勘定の運用に異動した。(会社自己の利益より顧客勘定の方が重要なのか?)
すぐに洗礼を受けた。非常に影響力のある顧客から、次のように指摘された。
(1)私のやり方はわかった。しかし、それでは市場をアウトパフォームするということにはならない。選んだ銘柄はいいかもしれないが、他の銘柄がもっと良ければ、市場に負ける。
(2)私のやり方では、自分の趣味で好きな銘柄に投資しているだけではないか。その銘柄に行きついた方法がわからない。
(3)目標はベンチマークを上回ることだが、それでは、ベンチマークと無関係の運用だろう。
要は、再現性の問題だろう。
それで、次のように解決した。
(1)IBESデータを使い、ポート全体の利益成長率が市場全体利益成長率を上回っていることを確認する。
(2)ある基準でスクリーニングすることで、全銘柄から選ぶということにした。
(3)マルチファクターモデルを利用して、推定トラッキングエラーを抑える。
詳細はまだあるが、以上がおおまかなことだ。
しかし、ここまでくると、運用は楽しくない。機械操作をしているような気がする。自分のポートとは思えない。ポートに入っている銘柄に愛着がわかない。TEを抑えるために保有する銘柄などくそくらえだ。
続けて書いていこうとしたが、嫌になってきたのでここまでにする。




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