選挙速報を見て変わることって難しいなと考える…

特に興味もなく、ぼーっと選挙速報を見ている。

なんだかんだで政権が交代する様子はなく、今までと変わらないもやもやした政治家の活動を見ていく日々なんだなと思った。

うん。やっぱり自分の将来は自分でなんとかしないとダメだなと、改めて実感する。

過去に歯科技工士をやっていたころ、歯科技工士の労働環境をを変えようと歯科技工士会の会長が参議院(だった気がする)に立候補したことがあった。

当時、歯科技工士会に所属していたため、微力ながら選挙戦のお手伝いをさせていただき、歯科技工士の労働環境が少しでも良くなればと期待を持った取り組んでみた。
今思えば、初めて選挙というものに触れた貴重な経験だった。

しかし、結果は惨敗。

予測されていた票数の7~8割くらい(だったと思う)しか取れず、箸にも棒にも引っ掛からないような票数で終わってしまった。

この時思ったこと。

「数の力ある組織には勝てないんだなぁ」


当時、齢20歳そこそこだったが、思っていた未来とは全く違った結果が示され、淡い期待は虚しく崩れ落ちた。

この頃からだろう。選挙に興味がなくなったのは。

そんなことを言ったら怒られるかもしれないが、これが現実なんだなぁと思ってしまった。

どんなに少数が声を上げても、多数の力には勝てないという現実。

歯科技工士の労働環境が良くなることは、今後もまずないんだろうなということが実感できてしまった瞬間だったかもしれない…


歯科技工士という仕事は、とても魅力的な仕事。

手先が器用でなければできないし、歯の色や形も歯科技工士によって大きく違ってくるためセンスも問われる。

患者さんの顎がどうやって動くかを模型上で予測して、それに合わせてあえて変な形に変えることもある。

わずか1cm四方程度の1本の歯だが、とても様々な要素が絡んで形づくられている。

そんな技術の粋が詰まった歯を作り上げる素晴らしい歯科技工という職業だが、労働環境があまりにもひどいことは世間にはあまり知られていない。

歯科技工士は国家資格である。
取得するためには、専門学校へ2年間通って国家資格を取る必要がある。授業もなかなかハード、毎日歯の彫刻を頑張っていた記憶がある。
そんな国家資格だが、実は、

歯科技工士の離職率はなんと「7割」もある。 


国家資格にもかかわらず、資格を取った人の10人に7人が辞めているという現実。私もその一人である。

なぜこれほどまでに離職率が高いのかは、また別の機会に話したいと思うが、何よりも、歯科技工というより、もっと歯科医療に対して興味を持ってもらい、重要性を認識してもらいたいと切に願っている。

皆さんに興味を持ってもらうことで、歯科医療への認識が高まり、自分の口の中にどんな銀歯、入れ歯が入っているのか、これは本当に自分の体に合ったものなのか、なんてことを考えるようになってほしいと思う。

そうなれば、いつか歯科技工士から選挙で勝つ方が現れ、歯科技工士の労働環境を改善してくれるかもしれない。


もっともっと、皆さんが歯に興味を持てるような社会がくると嬉しい。



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