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And they learned happily ever after.

KEC 初のグループコーチングは、2019年12月初旬までにすべてのセッションとフィードバックを終えました。アンケートに協力してくれた受講生たちの感想の一部をシェアします。

結論から言うと、なんだか自画自賛な記事になってしまい、恥ずかしいです。というわけでなるべく淡々と行きますが、年末のスペシャルな雰囲気に免じてお許しください。

プログラム内容について

ほぼ全員が「事前の案内と実際の内容は合っていた」と答える中、こんなコメントがありました。

自分の想像していたコーチングは、英語能力の分析とその提示といういわゆる巷のコーチングだったので、いい意味での驚きがありました。

これ、通常プログラムの受講生にも時々言われるのですが、最近特に増えてきている気がします。「いわゆる巷のコーチング」ってどんなのなんでしょう。むしろ興味がわきます。

プログラムのよかったところ・満足した点

受講生の満足度が高かったところは、ざっくり以下の3点に分けられそうです。1は、「通常プログラムに比べて制約が多いよなぁ」と思っていたのでちょっと意外。2は狙いどおり。3は、KEC では当たり前のことですが、やっぱり大人の学習者はここにインパクトや意義を感じることが多いのかなと思いました。

1.自由に楽しく学べた

コーチングが枠におさまっていなくて、自由に変化できる懐があったので、とても安心、安全だった。
創造的にやりたいように学ぶことができたので、英語の勉強が楽しいものに変化しました。
英語の勉強で楽しく、無理なく頑張れたのは初めてでした。


2.仲間から学ぶことができた

他の方の勉強方法が参考になりました。
グループのメンバーから刺激を受け、自分にはない視点を気づかされることがあった。
コーチやメンバーから自分では思いつかない意見が聞けて、新しい視点をもらえた。
他のメンバーとの不思議な絆が芽生え、これからもお付き合いを続けることができそう。


3.自分の可能性に気づくことができた

自分にはまだまだ可能性があると気づかせていただけて、等身大から改めて始めようと思う気持ちになりました。
自分の心の声を引き出してもらえた。
自分を見つめなおすいい機会になりました。突っ走っていたままでは気づけないことを気づけたのがよかったです。
えみさんが私の言ったことを噛み砕いて返してくださり、自分自身の考えがより深まりました。
自分の達成してないところを改めて整理していただき、また気づきもいただけましたので満足しています。
自分の中で上手くまとまらない悩みや考え等を明確にしてもらえた。
自分で気づかない点を掘り起こして、良い点を伸ばしていただけた。



プログラムの悪かったところ・不満だった点

逆に不満だったところは?との問いに対して、意外にもいちばん多かったのは「不満がなかった」という声でした。

特にないです。
不満ではないのですが、私自身が時間管理ができずプログラムを活用しきれなかったのが残念です。


不満につながりそうなのは、主に「メンバー次第、自分次第で成果が左右される」ということのようです。

グループのメンバーによっては、あまり交流が望めないかなと思った。
今回は良いメンバーに恵まれましたが、メンバー次第では一定の効果が得られないかもしれないという点は不安が残るかなと思います。
プログラム自体の問題とは言えませんが、サボろうと思えばサボれてしまうところ。


勧めたい?勧めたくない?

このプログラムを他の英語学習者に勧めたいか、勧めたくないか聞いてみたところ、ほぼ全員が「勧めたい」と回答してくれました。勧めたいと思う理由、思わない理由について、以下のような意見が寄せられました。

勧めたい理由

6週間で手応えのある変化を見せてくださった。
グループ・セッションと個別セッションの両方が、一週おきに交互にあるというバランスがよかった。
メンタルなど、英語以外の面でも気づきが多い。
英語の勉強はもちろんのこと、今後何かプロジェクトを遂行しようとする時にも役に立つことを学べると思うから。
自分の中から出した答えだから、「これでいいのかな…」という不安をもたずに進められる。
えみさんの存在の距離感にスペースがあって心地よい。
英語学習だけでなく、コミュニケーションについても学べたから。


勧めない理由

その人の求めるもの次第だと思うからです。
性格によっては他者の意見に影響されてしまい、自分の英語学習スタイルに迷いが生じそうなため。


受講生からのメッセージ

その他、自由記述にはうれしいコメントやメッセージをたくさんいただきました。

6週間、あっという間でした。
毎週楽しみにしていましたので、寂しいです。
最初の文字起こしのところで匙を投げそうになりましたが、最後まで続けて良かったです。
1人でやり続けていたら心が折れそうでしたが、前向きにがんばれそうです。
またぜひえみさんのコーチングを受けたいと思っています。


…を踏まえて考えたこと

グループ・コーチングという初めての試みは成功だったと言えるんじゃないでしょうか。たとえば、カリキュラムは開講前に想像だけを頼りにつくったものでしたが、実際にやってみた今、見返してもなかなかよく練られた内容だと思います。これは、構想段階からたくさんの助言や励ましをくれた松川倫子さん、村井裕実子さんのおかげです。

グループならではの交流や学び合いなど、さまざまな化学反応が起きる中、コーチとして私自身もとても楽しく携わることができました。オンラインに不慣れで最初は警戒していた人たちが、最終的にはオンラインならではの魅力を語るというような、笑っちゃうほど劇的な変化もありました。

また、2グループを別曜日に並行して持ったのは良い経験になりました。まったく違う動きを見せる2つのグループそれぞれに対し、展開を見ながら学習環境を整えるという、普段の個別プログラムでは使わない筋肉が鍛えられた気がします。

一方で課題もいくつか残りました。たとえば運営面では、体験セッションを飛ばすことによる弊害が大きく響きました。また、もしグループ・コーチングを本格的に導入するとなれば、料金設定や受講生募集など、悩ましいことが新たに起きてくるでしょう。

学びの質という意味では、当然のことながら通常プログラムほどのクオリティは得られませんでした。これははじめからわかっていたことですが、短時間・短期間・グループの条件では、やはりやりたくてもできないことが多いのです。生身の学習者を前に、“ゆるさ” や “軽さ” を保つのは予想よりずっと難しく、つい「個別だったら…」ともどかしく思ってしまう。そういう場面で、私がどう割り切り、納得するか。答えは今のところ見つかっていません。

というわけで、少なくともしばらくの間、KEC は個別プログラム一本に戻りますが、いつかグループ・コーチングを再開する可能性はあります。ひとまず今回は試しにやってみてよかったです。告知や募集に協力してくださった皆さま、勇気を出して参加してくれた受講生たちに感謝。ありがとうございました。


Photo by Jason Vigeland on Unsplash

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