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新コース KEC Lite はじまりました

KEC に新しいコースができました。「Lite」というのは "light" と同じ発音で、「軽め、控えめ」を表す語です。

以前この note でも書きましたが、KEC のプログラムから「英語学習の人間ドック」と「インディペンデント・スタディ」という2つの特徴をあえて取り払う試みです。特徴を取り払うということは平凡でありふれたものになるわけですから、企画の段階では「”普通の” コース」と思っていました。

10週間の実践を経て、いまは ”普通の” コースとは呼べないなと思います。モニターの受講生たちに「こんなの初めて」「他にない」と言われてしまったからです。たぶん私は通常プログラムの濃い味に慣れすぎて、舌がおかしくなっている状態だったのでしょう。「こんな薄味のコース、効果あるのかな?」と疑いながらも実験してみてよかったです。少なくとも今回の受講生には好評でした。体験談の一部を「受講者の声」に掲載しています。

「声」といえば、KEC Lite は本当にみなさんの声から生まれたコースだなと思います。たとえば、これまで11年あまりの間に KEC を利用してくださった人たち。特に、興味をもってお問い合わせや体験セッションまでは来たけれど、「なんだかややこしそうだから、やめとこ」となって受講に至らなかった方々。あるいは、よりシンプルなコースを実際に提供し、成果をあげているレイチェルや言語コーチの仲間たち。こうした人々の声が、私に「自分のつくったプログラムは複雑すぎるのかもしれない」と考えさせてくれるきっかけになりました。

”Lite” のアイディアが浮かんだ後も、たくさんの人たちのお力を借りました。ブレインストーミングに付き合ってもらったり、モニター募集の仮サイトをチェックしてもらったり。学習者の視点や、英語教育と関係のない第三者の立場から意見をもらったおかげで、自分の思いこみや勘違いに気づくことができ、その気づきが、足りないところには説明を足し、一方でこだわりを手放すという工程につながっていきました。

モニター募集を始めてからは、情報シェアやお友達の紹介など、これまた多くの方にご協力いただきました。そして、なんといっても最大の貢献者は、実際にモニターに参加してくれた7名の勇気ある受講生たちです。10週間、一人の脱落者もなく、全員が見事に完走。しかも、それぞれに個性豊かな学びを開花させ、意欲的に学習に取り組む姿を見せてくれました。彼らの目の輝き、笑顔、「え、そんなに?」と驚かされるほどのセルフ・ラーニングの量と質。そのおかげで、「こんな薄味で…?」と疑っていた私も、ようやく「ふむ。Lite には Lite の良さがあるかも」と思えるようになりました。

こうしてできた新しいコース。みなさんにいただいた声やご協力への感謝、そしてセッションを通じて学ばせてもらったことは、これから少しずつ受講生にペイ・フォワードさせていただきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。



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