【教育関係者向け】-オンライン授業におけるzoom活用の教科書

※随時追加更新予定

新型コロナ感染拡大の影響を受け、バンタンテックフォードアカデミー(高等部・専門部)では4月よりオンライン授業を開始しました。オンライン授業を行ってから一週間、それなりに知見も溜まってきたので共有したいと思います。

オンライン授業開始で不安を覚えている教育関係者の方々の一助になれば幸です。

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■zoomで使用すべき機能(マスト)

まず色々な機能があって何を使ったら良いのか分からないという方向けに、必須機能をまとめました。

①ホスト権限の移譲

⇨ホストでなければ使えない機能があるので、原則的にホスト権限は、そのクラスに常駐するスタッフ、もしくは講師に渡す。ただしメインホストが退出するとミーティング自体が強制終了されてしまうので、授業終了時は講師から必ずホスト権限を取り戻しておく。


②共同ホストを指定する

⇨複数の講師・スタッフを共同ホストにしておくとリスクヘッジになる。ただしメインホストほど権限は強くない。


③全ての参加者をミュート

⇨インタラクティブな授業を実践するために参加者のミュートを解除しておくことが望ましいが、どうしても生活音が入りこむ場合があるので、いつでも全ての参加者はミュートできるようにしておくべき。ただし全ての参加者をミュートすると話している講師までミュートされてしまうので、講師だけはすぐミュート解除を行う用意をしてから実行する。

④待機室を無効化する

⇨待機室が有効化されたままだといちいちホストが参加者に対して入室許可を出さなければならないので面倒。また遅刻者や回線の問題で一時退出した生徒がいた場合、見落としやすくもなるので、参加許可を出さなくても、入室できるようにしておく。


⑤複数の参加者が同時に画面を共有するための機能にチェック

⇨生徒側で問題が発生した時に生徒側の画面を確認するために必要。


⑥ギャラリービューモードを使用する

⇨最大25人まで画面一覧で映せるので一人一人の顔が確認しやすくリアクションを掴みやすい。一方で誰が話しているのか分からなくなるリスクもある。※スピーカービューモードの場合、話者がメイン画面に大きく表示される。


⑦『チャット』機能を活用する

⇨チャットを用いると質問に対する心理的なハードルが下がり、授業へのコミットメントが上昇する。講師が質問して、生徒にチャットでガヤガヤしてもらうのが理想。またトークとチャットで二つの話題をパラレルに進行させることも可能。

⑧バーチャル背景を利用する、利用してもらう

⇨いろいろな工夫を凝らす生徒が現れるので、純粋に授業が楽しくなる。テックフォードアカデミーにはマクドナルドの店内を背景にしマクドナルドの制服を来て、授業をうける生徒もいた。あと今にもポプテピピックに殴られそうな生徒とか。エラーメッセージが出てる生徒とか。

⑩「参加者がチャットを保存しないようにする」のチェックを外す

⇨チャット内に貼られたテキストをコピーできるようになる


■オンライン授業のコツ

ここからは必須ではないけれども、より良い授業を行うためのコツを紹介していきます。


①質問を投げかけて画面越しに手を上げてもらう

⇨例えば『○○知っている人?』などの問いかけで、授業への一体感が生まれる。


②『ビデオなしの参加者を非表示』機能を用いることで、擬似的に参加者を登壇させることができる。

⇨ビデオをオフにすると一覧画面から生徒が消えるので、自動的にビデオをオンにしている生徒だけが、画面で大きく表示されるようになる。発表者をクラスの前に呼ぶような効果。


③『ブレイクアウトルーム』機能でグループを分けてワークショップ、討論を行うことができる。

④『投票』や『反応』は意外と使わない(今のところ)

⇨Slackの投票機能を利用したり、ビデオをオンにしている生徒が多いからかもしれない。ビデオをオンにしておけば前述の挙手のように、ある程度インタラクティブな授業が可能。

⑤生徒を全て管理しようとしない。

⇨教室における授業とは異なり、出席率や遅刻、授業態度などを100%コントロールすることは不可能。ある程度は大目に見るべき。


⑥生徒入室時は必ず名前を呼んで挨拶を行う。出席簿を取ることでも代替可能。

⇨入室時にリアクションがないと、不安になるし寂しいので何かしらの交流を行う。


⑦ハイテンションかつオーバーリアクション

⇨講師はある意味DJや芸人のように振舞うことが求められる。対面で誰もいない中で話続けなければいけないので、ラジオパーソナリティにも近いかもしれない。


⑧原則的に生徒のビデオはONにしてもらうようにするが、仮にONにしていない生徒がいても問題視しない。

⇨止むを得ない事情でOFFにしなければいけない生徒もいると考えられるため。

まだまだ有用な知見は蓄積できそうなので、このnoteに随時更新を加えていく予定です。オンライン授業に関するzoom活用の方法論としては一番充実した内容にしていくつもりです。



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