【まとめ】幸福優位7つの法則
『幸福優位7つの法則』という書籍を読んだので、まとめや考えたことを書きます。
7つの法則
まずはタイトルにもなっている7つの法則を紹介します。
ハピネス・アドバンテージ ~幸福感は人間の脳と組織に競争優位をもたらす~
心のレバレッジ化 ~マインドセットを変えて仕事の成果を上げる~
テトリス効果 ~可能性を最大化するために脳を鍛える~
再起力 ~下降への勢いを利用して上昇に転じる~
ゾロ・サークル ~小さなゴールに的を絞って少しずつ達成範囲を広げる~
20秒ルール ~変化へのバリアを最小化して悪い習慣をよい習慣に変える~
ソーシャルへの投資 ~周囲からの支えを唯一最高の資産とする
本記事では「7つの法則」にはあまり縛られず、私が気になった点について書いていきます。
成功と幸せの順番
『法則1:ハピネス・アドバンテージ ~幸福感は人間の脳と組織に競争優位をもたらす~』の内容です。
「成功したから幸せになる」という一般的な観念は間違いで、実際には「幸せだから成功する」のだそうです。
人間の脳は、ポジティブな状態の時に最も良いパフォーマンスを発揮します。これは科学的に証明されている事実です。
だからこそ、我々が「どうすれば成功するのか?」と問う前に、「どうすればポジティブな気持ちになるのか?」と問うべきなのです。
この視点から見ると、「あの人は成功してていいな」というような思考は無効となります。
成功を追求すること自体が間違いではありませんが、それよりもまずは自身の心の健康、つまり幸せを追求することが先決となります。
では具体的に、どうすればポジティブな気持ちになれるのでしょうか?いくつかの方法が提案されています。
瞑想 - 心を静め、自己と向き合う時間を持つことで、ストレスを軽減し、内面の平和を実現します。
運動 - 身体を動かすことでエンドルフィンが分泌され、自然と心の状態がポジティブになります。
楽しみを作る - 楽しいことを見つけ、それを日常的に行うことで、幸せな気持ちを増幅させます。
成功への道は、幸せから始まるという新しい観念。
この視点から、あなた自身の生活や仕事について見直してみてはいかがでしょうか?
自分自身が幸せであることが、最終的には成功へとつながる第一歩であると思い知らされるかもしれません。
仕事に対する3つの考え方
『法則2:心のレバレッジ化 ~マインドセットを変えて仕事の成果を上げる~』の内容です。
私たちが仕事をどう考えるかによって、その成果や働き方が大きく変わることを示しています。
それでは、その3つの考え方とは何でしょうか?
勤め - これは仕事を「給料を得るための作業」と見る視点です。ここでは、仕事は生計を立てる手段であり、その結果として得られる報酬が主目的です。
専門職 - この視点では、技能の向上を目指し、より良い仕事をしたいという意識が強いです。仕事はスキルを磨く場であり、より高いレベルの仕事をすることが目標となります。
天から与えられた使命 - この視点は、報酬ではなく仕事そのものが目標であるというものです。仕事はあなたの使命であり、それ自体が報酬であると考えます。
これら3つの視点は、仕事の内容によって決まるものではないことがわかっています。
これは、あなた自身のマインドセット次第です。
自分自身がどのように仕事を見るかによって、仕事の成果も大きく変わります。
「仕事をすることで幸せを感じる」という観点で考えれば、3つ目の「天から与えられた使命」と考えるのが一番良いでしょう。
どの視点が最もあなたに合っていますか?
また、あなたの現在のマインドセットは、あなたの仕事にどのように影響を与えているでしょうか。
潜在的な可能性を信じれば実現する(ピグマリオン効果)
『法則2:心のレバレッジ化 ~マインドセットを変えて仕事の成果を上げる~』の内容です。
「ピグマリオン効果」と呼ばれる現象は、潜在的な可能性を信じればそれが実現するというものです。
次のような実験でこの効果が明らかになっています。
実験は小学校で行われ、生徒を無作為に抽出
教師には、その抽出した生徒が大きなポテンシャルを秘めていると説明
その生徒に対して教える時間などを他の生徒と差別化してはいけないと伝えられる
実験終了後、1年後にその生徒の成績を見ると、彼らは驚くほど優秀になっていた
この結果から、生徒の成績向上は、先生の無意識のうちに伝わる「この子は優秀だ」という感情が大きく影響したと考えられます。
生徒はそれを受け取り、期待に応える形で成績を伸ばしたのです。
この「ピグマリオン効果」は、チームマネジメントを行う人々にとって非常に重要な示唆を与えてくれます。
あなたがチームメンバーや部下に対して、彼らの可能性を信じる気持ちを持つことが、結果的には彼らのパフォーマンス向上につながるのです。
どのような状況でも、潜在的な可能性を信じることは、大きな成果を引き出す力となります。
ピグマリオン効果を心に留め、自分自身のマインドセットを見直してみてはいかがでしょうか。
幸せになるためには幸せを見つけるトレーニングをする
『法則3:テトリス効果 ~可能性を最大化するために脳を鍛える~』の内容です。
私たちが幸せを感じ、それを維持するためには、どうすればよいでしょうか?
この部分ではそれを教えてくれています。
この本によれば、私たちが取るべき行動は、自分の生活や仕事で起きた良いことを毎日リストアップすることです。
なぜなら、この行動を通じて、私たちは自然と幸せに目を向け、無意識のうちに脳が幸せなことを探す癖をつけることができるからです。
例えば、あなたが一日の終わりに、その日に起きた良い出来事を3つ書き出す習慣をつけるとしましょう。
それはあなたが達成した小さなタスクであったり、友人からの親切な言葉であったり、美味しい食事であったりするかもしれません。
このように、ポジティブな出来事を意識的に探し出す行動を繰り返すことで、私たちの脳は自然と幸せなことを見つけ出すトレーニングを受けることになります。
そしてその結果、私たちは日常生活における幸せをより感じやすくなり、幸せな気持ちを持続させることができるのです。
この「テトリス効果」を活用することで、私たちは自分自身の幸せを増やし、より充実した人生を送ることができます。
挫折との向き合い方
『法則4:再起力 ~下降への勢いを利用して上昇に転じる~』の内容です。
挫折は、人生の一部です。それは避けられない事実であり、私たち全てがその経験を持つ共通の絆でもあります。
しかし、挫折に対するアプローチは人それぞれ異なります。
そして、そのアプローチ次第で、挫折は単なる痛みや困難から、成長の機会へと変わります。
挫折に対する考え方で重要なことは「挫折から立ち直る」ではなく、「挫折から得られた経験から更に伸び上がる」ことです。
この思考の転換は、大いに意味があります。
なぜなら、挫折や逆境を成長の踏み台と捉えることで、その後の成果に直接繋がるからです。
挫折から何を学べるのか、どのように成長できるのかを自問自答することで、私たちは新たな視点を得、そしてその経験を自身の力とすることができます。
さらに、その経験を言語化し、具体的に表現することで、実際の行動に落とし込むことができます。
言葉にすることで、抽象的な考えや感情が具体的な行動へと変わり、挫折からの学びが自己成長へと結びつくのです。
私たちは皆、挫折と向き合うことを避けることはできません。
しかし、挫折から学び、成長するための具体的なステップを知ることで、挫折はもはや脅威ではなく、自己成長の源泉となるのです。
人間は習慣の塊
『法則6:20秒ルール ~変化へのバリアを最小化して悪い習慣をよい習慣に変える~』の内容です。
人間は習慣の生物です。
日々の行動の多くは、意識的な選択ではなく、無意識の中で形成された習慣によるものです。
だからこそ、習慣を理解し、自分の利益に作用させることが、幸福への道筋を作る重要な鍵となります。
そこで理解しておくべきことは、心理的ハードルが行動の選択に大きな影響を及ぼすということです。
例えば、リモコンがすぐ近くにあると、テレビをつけてしまう。
SNSのアイコンが画面上にあると、ついついダラダラとスクロールしてしまう。
これらは、受動的な行動への障壁が低いために、私たちが無意識に行ってしまう行動です。
一方、趣味やゲーム、スポーツなどの能動的な行動は、人間が幸せを感じやすいという研究結果もあります。
しかし、これらの行動に移るための障壁が高いと感じてしまうと、実際に行動するまでに至らないことがよくあります。
そこで役立つのが、「20秒ルール」です。
これは、受動的な行動のハードルを上げ、能動的な行動のハードルを下げることで、良好な習慣を形成するための戦略です。
具体的な行動例を挙げてみましょう。
受動的行動のハードルを上げる:テレビのリモコンやスマホを遠くにしまう
能動的行動のハードルを下げる:運動着を事前に準備しておく
これらの小さな変化は、日常生活における行動選択を大きく変え、幸せへの道筋を作り出すことができます。
人間は習慣の生物ですが、その習慣を自分の利益に作用させる方法を知ることで、より良い生活を実現することができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
幸せを見つけるトレーニング、挫折を成長の機会と捉えること、心理的ハードルを管理することが重要であり、それによって良い習慣を形成し、最終的に幸せに繋がることが少しでも伝われば幸いです。
書籍には本記事で書いたこと以外にも盛りだくさんな内容なので、興味があれば手にとって貰えればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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