消防採用試験のリアルな話
消防士の受験者数は増加傾向にあり、子どもにも例年人気ランキング上位の職種になります。
そんな消防試験のリアルな話を、
僕の経験や約20年働いて見てきた内部の印象も含めてお話ししましょう。
消防試験の概要
消防試験と言えど、公務員の一枠です。
特別なことは何もありません。
要は試験を通れば公務員(消防士)になれるというだけです。
ただ、試験内容に《体力試験》があるという点だけが、少し違うと言いましょうか。
試験の内容
今回は試験内容には触れません。
それよりも知っておくと有利になる可能性があることがあります。
ただ、試験というだけあって大前提、
【点数を取る】ことは大事になってきます。
消防士の学力は総じて低い
これが僕が一番伝えたかった部分になります。
正直、消防士の学力は低いです。
だって、高卒でもなれますから。
仮にある程度、偏差値が高い大学なりを卒業していたならば、消防士なんかならないほうが良いでしょう。
消防はバカが多いので、簡単になれます。
僕は20年前に受かったとは言っても正直試験内容などはあまり変わっていません。
しかも、そのときに東京消防庁、横浜消防、あともうひとつ(現に働いている本部)を使っていますが、ぶっちゃけると学力のほうで点数差をつけたら楽勝です。
体しか動かない頭が悪そうな奴らばかりが受けに来るので、学力はそこまで高いものではありません。
体力はある程度は必要だけれど、その後も鍛えるなり走るなりすれば簡単に上がります。
そのときに求められるのは、学力のほうだと思っていてください。
消防士は学力は低いし、大したレベルの大学を出てない者が多いので、そんなに斜に構える必要はありません。
どんな人が気に入られるか
ある程度の試験をクリアして、例えば面接などまで行ったとします。
そのとき、どんな人を採用したいのか?
を考えたとき、
《消防に向いてそうな人》
はどんな人が想像できますか?
いくら世の中がパワハラだの男女参画だのと言っても、まだ採用を決めたり面接する人たちの年代は古い奴らばかりです。つまり、《消防らしい》人間と一緒に仕事をしたいというのが人間です。その人間像が
・声が大きい
・返事がいい
・素直
・元気がある
・目がキラキラしている
などのわかりやすい印象です。
要は、昔の消防のような部隊活動とか人間的な扱いやすさとかが、面接官たちの心を射止めたら勝ちです。現に僕は、消防のおじさんなんか元気でハキハキしとけば落とせると思い、舐め切って挑んでましたが楽勝でした。
そんなもんです。
あと何よりも大事なことが、
前向きな発言ばかりすること。
要は嘘でもいいから印象がいいことばかり適当に言うこと。
街が好きだとか、この土地を守りたいとか、地元だから火災で無くなる人を見たくないとか。
僕は地元は違うところで出稼ぎの人間だから、今の土地にも本部にもなんの思い入れもないけど、消防になりたかったからとりあえず嘘ばっかついて思ってもないことを伝えたら使った感じです。
採用する側も大して頭がよくないので、
嘘も通せば本当になるようなものです。
まとめ
消防試験は簡単に言うと、
・学力試験は点数取れ
・体力試験はほどほどでよい
・面接は元気があればよい
これに尽きます。
学力試験が難しいと言われたらそれまでだけど、試験内容もそこまで難しくないでしょう。
消防には体力試験があるので、学力だけで高い配点はあまりないと考えられます。
面接まで行ったら、もう嘘ついて前向きなことばっか言えたら通るでしょう。
ただ、20年働いて思うことは、
あまり憧れを持ちすぎて入らない方が身のため。
憧れに崩れて腐った同僚や、
組織がクソでやる気を失う人もたくさんいます。
消防で一生やっていこうなんていうことも、今の時代では持たないほうがよいと考えられます。
これからの時代は、考えられないほどのスピードで世の中は変わってきますが、残念ながら消防は200年遅れてるのでそこは理解したほうがよいと思います。
どれだけ技術が進歩しても、あと1000年は適当にホース延ばして水かけていろいろしてますよ。
変わらない体質が正義なのが消防ですから。
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