読書感想#23「大草原の小さな町」

ローラ・インガルス・ワイルダーの、「小さな家」シリーズの「長い冬」の続編です。
全巻の、長く厳しい越冬の描写を読んできていると、暑い夏の日々のシーンがとてもきらきらとして感じられました。競馬を見に行った時にローラが飲んでいたレモネードはとても美味しそうでした。
しかし、冬の厳しさがなくなった代わりに、今度は作物を荒らすブラックバードに悩まされたり、学校で嫌なクラスメイトや先生と衝突したりと、ローラや家族の新たな試練もやってきます。作物を荒らしにきたブラックバードを捕まえて美味しく料理して食べてしまうのは、さすがアメリカ開拓者の逞しさと言うべきかと思います。
また、ワイルダー先生が本当に嫌な先生で、めいっぱい反抗するローラが等身大で、思わずいいぞもっとやれと応援したくなりました(しかし、次巻でアルマンゾとローラが結婚するということはワイルダー先生はローラの義姉になるわけですが、うまくいくのかとても気になります…)。

ローラは15歳。現代でいえば、高校受験などはありますがまだまだ遊びたい盛りの年頃ですが、ローラはもう教員免許を取って家を離れて学校で先生をすることになります。昔の人はなんて人生のスピードが早いのかと驚きます。更に次の巻では18歳で結婚するのです。ローラとアルマンゾがこの先どんなやり取りをした末にゴールインするのか、とても楽しみです。


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