見出し画像

【映画】殺人ピエロの芸達者な殺し方にご注目

ピエロって何だか怖く感じませんか?
本来は道化師として人々を笑わせる役割のはずが、知らぬ間にホラーアイコンの一つとして数えられるようにって久しいです。
ニコニコ陽気な笑顔の裏に隠された恐ろしい殺意。表と裏のギャップが大きいほど、人々の心に植え付ける恐怖心は肥大していくのでしょう。

そんなわけで、過去に作られてきた「ピエロ×ホラー」作品の数は相当多く、正直もうこれ以上新しいピエロ映画は出ないんじゃないかとさえ思っていました。
でも出てきました。
それがこちら。

「道化死てるぜ!」

往年のアメリカンホラー映画を彷彿させる、かなり古典的なスプラッター作品。
今の時代はホラー映画のキャラにも同情を買うような暗い過去や、人間味を感じさせる設定が足されたりしますが、こいつにはそんなものありません。
ただ復讐のために殺す、それだけです。

大まかなストーリーとしては、道化師の男が子どもの悪ふざけによって命を奪われ、なぜか6年後に復活。(この説明無く起こる怪現象が昔っぽい)
自分を殺した子ども達を訪ね、1人また1人と殺害していく。というものです。

邦題を見て「なんだ、おふざけ映画か」と思うかもしれませんが、
意外とグロ表現はしっかりしてますので、苦手な方は視聴を控えたほうがいいかもしれません。

「作品みどころ」

子どもの誕生日パーティーの余興として呼ばれた道化師の男。
子供だましの芸を披露したところ顰蹙を買い、悪ガキたちから暴行を受けて
運悪くそのまま死亡。
哀れな死を遂げた男は死ぬにも死にきれず、時を経て殺人鬼として復活。
単純ながら面白く、それでいて難しく考えなくていい展開は疲れた時に見るのに最適です。

一応ピエロが復活できた理由は、怨恨以外にも超次元的な力が働いているという設定はありますが、死者が墓から這い出てくるという使い古された展開など、勢いだけで押し切る昔のホラー映画を思い出させる演出が多いです。

また、絵面がグロテスクなので画像の掲載はしておりませんが、
ピエロの殺害シーンは見ものです。
特に印象的なのは、相手の後頭部に穴を開け、そこから空気を注入して風船みたいに頭部を破裂させるシーンです。

他にも創意に富んだ殺害方法が見られますが、実はどれにもしっかりとした意味があります。かつて子どもたちが自分に対して行った暴行を踏襲して、あの時のお返しだとばかりによく似た方法で殺すのです。


ストーリーや演出は古典的、でもこの映画にしかない、目を見張るような斬新なゴア表現が楽しめる。
ホラーが好きなら一見の価値ありです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?