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【映画】川端康成「伊豆の踊子」の映画化作品。踊子の麗しさに思わず目を奪われる

日本文学の名作の一つである川端康成「伊豆の踊子
旅の一座の踊子が、放浪中の男子学生と出会い恋に落ちる。
その淡い恋愛の出会いと別れまでを描いた純愛物語です。

「伊豆の踊子」

1963年の映画化作品。同名タイトルで何度も映画化されていますが、今回は
吉永小百合さんが踊子を演じたバージョンを紹介します。

「鑑賞ポイント」

①薫(踊子)の健気さと麗しさ
今作はなんといってもこれに尽きます。
主人公の学生と出会った瞬間から異性として強く意識し始めるものの、
14歳という思春期まっさかりの少女である薫は中々素直になれないでいます。
学生が旅に同行する事に決まってからも、伏し目がちに距離を話して会話する様子は初々しく、そういった少女らしさを見事に吉永さんが演じられていました。

また、踊子として客前で舞うシーンは非常に美しく、あどけない少女から艶っぽい女性に変貌する表現力に舌を巻きました。


物語の筋は原作小説とほぼ同じで、最後の別れのシーンで灯台に顔を埋めて泣き崩れる薫は痛ましくもありますが、大人の階段を昇る少女の姿として
目に焼き付いています。

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