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「無能なITエンジニアのための100の教訓」-自分の仕事、そして考えを振り返る

簡単な自己紹介(読み飛ばし推奨)

今回初めてのnoteになります。
「こんなオジサンが書いてんだなぁ」ぐらいでサラッと。

  • 中堅JTC勤めのサラリーマンSE。(新卒から15年ぐらい、転職経験なし)

  • システム運用保守、開発、業務改善提案、RPAなど。(社内向け、情シス)

  • エンジニアよりかは、パワポ職人・Excelセル結合職人。

※ヌルゲーの20代を過ごしたよわよわエンジニアです。


「無能なITエンジニアのための100の教訓」は…

新入社員・若手にとっては、そのうち実感する少し先の話。
30、40代にとっては、今現在悩んでいる仕事の話。←私はココ
50、60代にとっては、自分が苦労した、若い人に伝えたい昔話。

特に30、40代である程度仕事をこなし、自分なりの「仕事とは?」を考えている人にとってとても有用な1冊だと思います。


著者 - 「無能なボンブ」氏

この記事を読まれる方はきっと知っていると思います。
フリーランスのITエンジニア。まとめサイトも運営中。



感想

ITエンジニアをしていたら少なからず、いや、大半が共感する内容だと思います。
「仕事とは」「コミュニケーションとは」「マネジメントとは」など考えは人それぞれにあると思いますが、ボンブ氏ほどこれを分解し、体型立てて言語化できる方は少ないのではないでしょうか。

テーマは10個、とても身近に感じる体験で教訓としてまとめられています。

第Ⅰ章 無能のための考え方
第Ⅱ章 無能のためのコミュニケーション
第Ⅲ章 無能のためのプレゼンテーション
第Ⅳ章 無能のための技術
第Ⅴ章 無能のための学習
第Ⅵ章 無能のための時間管理
第Ⅶ章 無能のためのチームワーク
第Ⅷ章 無能のためのマネジメント
第Ⅸ章 無能のためのプライベート
第Ⅹ章 無能のための未来

無能なITエンジニアのための100の教訓 目次 - https://itenginner-matome.net/archives/42879

自分なりに心に残った点を2点挙げます。

①「仕事は問題を解決すること」 じゃあどうやって?

あなたの仕事はなんですか?と聞かれて、上記のように回答するITエンジニアは多いのではないだろうか。「顧客のニーズを満たすこと」とか(本当に思ってる?)

この本は「では問題を解決するためには何が必要か?」「チームで、個人で解決するためにはどんなことに気をつける必要があるか?」と言う仕事をするために何が必要か、なぜ必要かを教えてくれます。

そして経験として何がダメだったかも教えてくれます。
経験がないものに関しては、ボンブ氏を通して感じるものがあるかもしれません。

②そもそもなぜ「入門」「サルワカ」でもなく、「教訓」なのか

購入時、なぜ「教訓」にしたのか疑問に思いました。
「100の注意点」でも「100のポイント」でもいいのではと。

教訓は経験した人でしか書けません。
経験があるから話す側の説得力も、聞いている側の納得感も違ってきます。

読んでいて受けた印象は、彼の話を聞いているような感じでした。(居酒屋で経験談を聞いているイメージ)

ボンブ氏「コミュニケーションは事実と感情で構成されている。だから〜…。」
ボンブ氏「知識は面ではなく点で抑えると学んだ。時間はかかるが…。」

そして「私(ボンブ氏)はこうだった、先輩・上司からこう教わった。体験もした。お前はどうする?どう思う?」と聞かれているような感じです。

どのテーマもありふれた物ではありますがボンブ氏の苦労が滲み出ている「教訓」です。私は経験したことのない内容も多くありました。

今まで読んだ本は、(あまり良い言い方ではありませんが)綺麗事、あるべき姿、それが出来れば苦労はせんわボk、という内容が多く、この本ほど納得感・共感のあるものはなかったと思います

読み進めていく中で一つ一つ自分の経験を思い出すことになり、良い人も悪い人も多くの人に出会ってきたのだな、その経験が今の自分の仕事に対する考えを作っているのだなと仕事生活を振り返るとても良い機会になりました。


購入を検討している方に向けて

この本は読みながらボンブ氏の話を聞きながら、自分の考えを再確認していく
今までの仕事に対する振り返りに適した1冊」だと思います。

新入社員、若手向けよりも、10年、20年、もっと経験の長い方向けだと思います。「俺もこんなことあったな。同じように考えている人もいるんだな。」とうんうん感じる点も満載です。

是非、高いコーヒーを1杯買うぐらいならコンビニコーヒーにしてこの本を買い、今までの長い仕事経験を振り返りましょう。良い本に巡り会えてよかったです。

ボンブ氏、ありがとうございました。

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